目黒『鳥しき』の大将・池川義輝さんといえば、焼き鳥界のレジェンドであり、今なお第一線を走る存在。

そんな池川さんが、この1月に開く新店では、新たなチャレンジをするという。

今回は、なんと焼き鳥でなく、「鳥焼き」という新たなスタイルを掲げる。



※まん延防止等重点措置期間中につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。



手前の行燈のある扉が『鳥焼き 小花』


場所は恵比寿の「ガーデンプレイス恵比寿」に近い、日仏会館のそば。

最近は、『ピータールーガーステーキハウス』や中華の『李白』などもでき、一層注目を集める場所だ。

噂の新店、『鳥焼き 小花』はこのグルメエリアに誕生した。



目の前で鳥を焼き上げていくので、その香りも楽しめる
デートにも使えるムーディーな雰囲気で、絶品料理を堪能!


店内はカウンターのみ10席という潔い作り。そこで、池川さんの新たなチャレンジを楽しめる。

では、なぜ焼き鳥道に邁進してきたにもかかわらず、串に刺さない「鳥焼き」なのだろうか?



店主の佐藤さんは池川さんから焼きを学んだという。串でなく、トングを使うのが小花流


「焼き鳥という様式美は素晴らしいのですが、串に刺すことで調理法に制限がかかるのも事実。長年、鳥を扱ってきたからこそ、到達できる“鳥焼き”があると考えました」

串を外すことで、ポーションやカットの仕方を変えるなど、できることが広がるという。

店を預かるのは、池川さんの信頼も厚い料理人・佐藤新太郎さん。

『鳥しき』でもお馴染みの伊達鶏や、信玄どりなどを使い分け、トングで焼いていく。


長年温めてきたアイデアがここに結実! 早速料理を見ていこう!



「とりかわず」
カットから味付けまで枠に捉われない料理が続く!


例えば、聞き覚えのない「とりかわず」とはヤゲンナンコツの部位。

ハラミを繋げたまま切り出すため、羽のような状態で提供される。口にすれば、確かな肉の力強さとコリっとした食感が心地良い。



「もも2種」


ジューシーに焼き上げた「もも2種」は皮がパリッと香ばしい。

ひとつは山椒粒マスタード、もうひとつは甘辛みそをつけて、サンチュに巻いて食べたりと自由闊達。



「つくね」


「つくね」は最中に載せて、卵黄のソースでいただく。照り焼きバーガーのような味わいにお酒が進む。



「しいたけ」


また、野菜を焼き上げた一品も登場。

「しいたけ」にはバジルのソースを合わせ、絶妙な味わいを演出。



焼きおにぎり。すべてコース\12,800より
鶏油とタレで焼き上げる絶品「焼きおにぎり」で〆!


〆には『鳥しき』で人気が出過ぎて取りやめたという幻の「焼きおにぎり」も登場。

一口楽しんだ後は、冷や汁か鶏出汁をかけて、お茶漬け風にしていただく。往年のファンも泣いて喜ぶことだろう。



『鳥しき』池川義輝さん


鳥の新しい可能性を模索し、従来の枠組みにとらわれない。

「まだまだやりたいアイデアが満載です」と池川さん。早くも2022年を賑わせてくれること請け合いだ。