多摩都市モノレール「町田延伸」ルート決定 陸上競技場経由の16km
主要拠点を網羅した「くねくねルート」になる予定です。
事業化に向け着実に前進
多摩センターと上北台とを結ぶ多摩都市モノレール(乗りものニュース編集部撮影)。
町田市は2022年1月28日(金)、多摩都市モノレールの多摩センター駅〜町田駅への延伸計画について、ルート案の検討結果を発表しました。
選定されたルートでは、町田市立陸上競技場や野津田高校、日本大学第三高校、小山田桜台団地、桜美林学園、山崎団地。町田市民病院、町田高校といった主要拠点を経由し、町田駅までを結びます。
大部分は導入空間なる都市計画道路の整備と一体で進められ、町田街道のバイパス道路となる「町田3・3・36号相原鶴間線」も工事が進行しています。
他に検討された案では陸上競技場や小山田地区をそれぞれショートカットするルートなどがありましたが、最終的には主要拠点を網羅するルート案が選定された形です。
ルート選定をうけ、町田市長は「事業化に向け大きく前進しました。関係する市民の皆さん、事業者の方々、国や東京都と協力しながら早期実現を目指してまいります」としています。
多摩都市モノレールの延伸は、2016(平成28)年の交通政策審議会第198号答申に盛り込まれています。その中で、「上北台〜箱根ヶ崎」と「多摩センター〜町田」については「具体的な調整を進めるべき」とされ、事業化に向けて取り組みが進められています。
なお、答申に盛り込まれたもう一つのルートである「多摩センター〜八王子」については、「事業性に課題があるため(略)十分な検討が行われることが期待」とされています。