冬のデートは、ふたりでしっぽりと温まりたいもの。

そんなときには肩肘張らずに楽しめる和食店で、絶品おでんコースはいかがだろうか。

ビストロに誘う感覚でデートが叶う、艶やかな一軒をご紹介しよう。



※まん延防止等重点措置期間中につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。




大衆的なおでんをフレンチ仕立てで、というサプライズ!


落ち着いた空気が流れる、日本橋・三越前界隈。そのエリアに昨年6月に誕生したばかりのおでん専門店『平ちゃん』は、なんと星付きフレンチ『ラぺ』が手掛ける“おでんコース”が楽しめると、大人たちの間で話題となっている。

自由な発想で組んだコースには、大根と豚肉が包まれた「おでん春巻き」なるスペシャリテが登場したりする。

おでんの大根と千葉の房総オリヴィアポークを包んだ春巻きで、豚は塩麹でマリネしてあり、肉質がきめ細かくジューシーだ。




カウンターフレンチのような空気にワクワクする


驚きの“おでんコース”を楽しめる店は、空間も他と一線を画す。

小さな行燈を頼りに地下へ続く階段を降りると、そこはカウンターフレンチのようなお洒落な空間。

棚にはワイングラスが並ぶが、厨房から漂うのは出汁の香りである。




料理はコースのみで、例えば序盤にくるのは「おでんサラダ」。

パルメザンチーズや赤ワインビネガーが巧妙に使われつつも、具材はおでんの玉子という構成だ。




「おでんの盛り合わせ」も繊細な仕上がり。

つみれは通常と似た見た目だが、食べれば繊細な舌ざわりで、フレンチのクネル(魚のすり身料理)を思い出させる。




「牛すじ串」は、このひと皿のためだけに異なる出汁をひくこだわりよう。

とろりとしたコラーゲンの食感と、甘めの出汁がクセになる。


土鍋ごはんも、この店ではひと味違う!




白子入りの鮭の土鍋ごはんは、感動の美味しさ!


〆は絶品土鍋ご飯で。

おでんの出汁で炊き上げたご飯に、バター醤油でムニエルにした秋鮭と鮭の白子、自家製の塩いくらをオン。

何層にも重なる深い美味しさに、きっと二人で目を見合わせて感動を分かち合えるはずだ!

最後までジャンルレスな料理を堪能できるのだ。コースは10,890円。




〆のデザートまで、サプライズ満載!


そしてデザートはクレームダンジュやベリーのピュレが入ったいちごのパフェ。

本格的ながら季節毎に代わるので、楽しみが増えて嬉しい。




フレンチシェフが手掛けるからこそのクオリティ


そんなおでんとフレンチのハイブリッドとなる店を作ったのは、ミシュランの一ツ星を6年連続で獲るフレンチ『ラペ』の松本一平シェフ。

和歌山のおでん屋の息子として生まれた松本さんが、新年のみ開催していたイベント「おでん屋平ちゃん」があまりに好評で、今年6月に実店舗が誕生した。

「『ラペ』も行こうね」と決め台詞を言えるのも強い。

本来素朴なおでんに都会の洗練さをかぶせた同店は、ズルいデートの代表格だ。