グラスが並ぶカウンター奥に、なぜかドアノブが。その先には秘密の個室があるという…。

「六本木の鬼才」と呼ばれる有名シェフが、サプライズもある新しきフレンチをオープンした。

今回は、隠れ家感がデートはもちろん友達とのシーンにもぴったりの新店を紹介する。



※まん延防止等重点措置期間中につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。




艶やかでいて上質、だけど日常。普段使いの最高峰


恵比寿3丁目周辺は、いずれの駅からも離れた“陸の孤島”とも呼ばれるエリア。だからこそ、隠れ家的な雰囲気を纏った人気店が数多く潜んでいる。

六本木でその名を知らしめた斉藤貴之シェフも、北里通りから1本入った住宅街というロケーションを気に入り、リスタートの地にここを選んだ。

居抜きではなく、ゼロからの店づくりにこだわったのは、「料理人としての次のステージに踏み出すため」という。




『オルタナティヴ』でいただけるのは、見目麗しい彩りに心奪われる「パプリカのテリーヌ」。

トマトコンソメやフルーツビネガーのジュレをまとったホタテ貝のマリネは、そのまま食べてもソースとして共に食べても美味。



焼き上がった状態でゲストにプレゼン後、カットして提供される「こじき蓮根」。塩のみという潔さに、シェフの覚悟を感じる1皿だ


『オルタナティヴ』で使われる食材の中でも、並々ならぬ情熱を注ぐのが野菜だ。

「今のオルタナティヴを象徴する1皿」と断言する「こじき蓮根」は、無農薬かつ無肥料の蓮根を土と葉のままパン生地で包み、釜焼きのように火入れする。

2〜3時間かけてじっくりと熱を通すことで、粘り気と甘さが増幅。見知った蓮根のかつてない味わいに、驚くこと必至だ。




リクエストがあれば、ソースを使ったクラシックなフレンチにも対応。

力強い肉の旨みがほとばしる「真鴨の炭火焼き」は、上質な赤ワインと合わせたい。


カウンターの棚の奥に、秘密の個室が!

むきだしのコンクリートの壁と高い天井、いい感じに古びた窓は元工場という物件を活かしているとか。個室もあり、シーンに応じて使い分けられる。ワイングラスが並ぶ棚の後ろには、隠れ個室という遊び心も。『saito』のゲストのみが利用できる


大人の胃にやさしく寄り添う、もたれ知らずのコースは9,900円(サ別)。

新しきフレンチの世界を体験してみてはいかがだろうか。


紹介制の『saito』も店内で密かに同時オープン


新たに加わったのが、斉藤シェフの世界観をフルで味わえる、紹介制の“レストラン内レストラン”である『saito』。

こちらはコース 22,000円〜(サ別)で、シェフの代表作として知られる「ごぼうのカンディンスキー」が味わえる。




店内に別のレストランを構えるといった、これまでの型にはまらない自由なスタイルを体現している。




紹介制の『saito』は、『オルタナティヴ』に来店すれば予約できるそう。



この秘密の個室がある新店『オルタナティヴ』は、恋人や友達など誰を連れてきても上質なひとときを過ごせる、“普段使いの最高峰”なのだ。

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