値上がり車種が路線によって異なります。

「暫定車種間比率」終了で

 NEXCO西日本の高速道路で一部車種の通行料金が2022年4月から値上がりします。2017年6月から実施されていた激変緩和措置としての「暫定車種間比率」が終了するためです。


第二神明道路の大蔵谷IC(画像:NEXCO西日本)。

 値上がりするのは近畿道と阪和道の中型車料金、ならびに第二神明道路と堺泉北道路の中型車・大型車料金です。普通車を1.0とした料金比率が、中型車で1.07から1.2へ、第二神明道路と堺泉北道路は大型車も1.55から1.65へ引き上げられます。

 たとえば近畿道の吹田IC〜松原IC間を中型車で利用した場合、800円から880円に。第二神明の須磨IC〜明石西ICを大型車で利用した場合、750円から800円になります。

 近畿圏の高速道路は、整備の歴史的経緯などから、路線ごとに料金水準や車種区分が異なっていましたが、2017年6月から対距離制を基本とした利用重視の料金体系へ整理・統一し、順次移行していきました。その際、値上がりとなった路線で負担増を考慮し、激変緩和措置として上記の暫定車種間比率が導入されていました。

 2022年3月末をもって、その激変緩和措置期間が終了。4月1日から本来の車種別料金を適用するということです。
なお、同日には阪神高速や首都高でも暫定車種間比率が終了します。