寒い季節はカッと温まる辛い鍋が食べたくなるが、普通の激辛メニューでは満足できない方にオススメな店がある。

新橋の繁華街に潜む同店は、日々新メニューの開発にも取り組み、新しい食体験ができるのだ。

香辛料や香味野菜を多用したスパイシーな料理が評判の、ディープなツウ向けの一軒をご紹介しよう。



※まん延防止等重点措置期間中につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。



テーブル席をメインにした縦長の店内。現地の調度品なども置かれる

現地の香りがあふれる空間で、一度食べたら忘れない激辛グルメを!


新橋駅から徒歩5分の雑居ビル1階に、さりげなく存在するモンゴル料理店。

エキゾチックな雰囲気が漂う店内には、ここでしか食べられないユニークな一品を求めて連日多くの食通が集まる。

それが今年でオープン7年目を迎えた、『モンゴリアン・チャイニーズ BAO』だ。

「中国の食文化に通じる内モンゴルの料理は、味のバリエーションも多彩」とは同店を率いる店主・朝保(バオ)さん。

今の時期なら、厳しい寒さを吹き飛ばす自慢の激辛料理をぜひ注文してほしい。

モンゴルの国民食である羊肉の旨みを巧みに融合させた、注目メニューを見ていこう!



「羊の塩ゆで(骨付き)」1,980円

スパイスと痛快に絡む特大マトンの旨さに箸が止まらない!


まず注文したのが、ニュージーランド産マトンの味をストレートに楽しめる羊の塩茹で。

あばらやスネ、肩甲骨といった部位を骨付きのまま塩茹でしたもので、モンゴルの代表的な郷土料理だ。

各部位から滲み出た旨みや脂のコクが、添えられた四川の特製醤や山椒の刺激と絡んであっという間に食べ終えてしまう!



「激辛麻婆豆腐」980円

独特の隠し味が後引くこだわりの麻婆豆腐!


1年以上熟成させた四川のピーシェン豆板醤で仕立てた麻婆豆腐。

ひと口食べれば、通常の豆板醤よりコク深く重厚な辛さが舌を痺れさせる!

豚の挽肉ではなく、羊肉を刻んで入れているのもここならではだ。



「紅油餃子」1,080円

イチから手作りする水餃子も見逃せない!


続いては水餃子。皮は小麦粉と水だけで作る自家製、そこに羊の挽肉やパクチーなどを入れている。

それを醤油と酢、自家製ラー油や山椒を用いたピリ辛ダレに合わせていただく。

ラー油がたっぷりと効いたタレの辛さと、モチっとした餃子の甘みのコントラストが見事だ!


本邦初公開!体が喜ぶ“黄色い火鍋”が登場



「黄色トマトの火鍋」7,000円(2人前)

今までの常識を覆す、唯一無二の火鍋で美味しく美しく!


「内モンゴルでよく食べている黄色いトマトと、黄色い唐辛子を合わせて作った特製醤が、この鍋のベースです」。

そう朝保(バオ)さんが話す最新作が、ご覧の“黄色い火鍋”だ。

トマトは希少な内モンゴル産、しかもオーガニックというこだわりよう。鍋のスープも、この黄色いトマト醤と水のみでシンプルに仕上げる。

だが、肉には味の濃いマトンを用いるほか、マトンの肉団子や白菜、豆苗など多様な具の旨みが煮込むほどにスープへと滲み出て、味わいが豊かに変化。

口にすれば、最初に優しい甘みと酸味が広がり、後から爽やかな辛さが追いかけてくる!

トマトに豊富に含まれるリコピンで美肌効果も抜群だ。



3〜4人でも十分楽しめる圧巻のボリューム


鍋の具は、羊ロース、肉団子、魚団子、しいたけ、茶エノキ茸、白菜、豆苗、キクラゲ、春菊、ほうれん草、プチトマト、サツマイモ。

日本のしゃぶしゃぶのように少しずつ入れるのではなく、一気に投入するのが現地のスタイルだ。



小麦粉と水のみで作った特注麺を使用

〆は“トマトソース”と相性抜群なオリジナル麺で!


鍋を食べ終えたら〆の麺が登場。

生のまま鍋に入れて、適度な柔らかさになるまで茹でる。

とろみのついたトマトスープを絡めれば、まるでパスタのような味わいに!



店主の朝保(バオ)さん


激辛メニューは紹介した以外にも、「パクチー入り辛いサラダ」「激辛羊キノコ炒め」など実にバラエティ豊か。

辛さはしっかり効かせつつも、添加物をいっさい使わないので食後感も良好だ。

店主の思いが詰まった激辛料理の数々を、新橋の“小さなモンゴル”でぜひ体験してみてほしい。