Google、マッキンゼーのJames Manyika氏を技術と社会の担当SVPとして採用
Googleが、同社初のポジションとなるテクノロジー・社会担当SVPとして、コンサルタント企業McKinsey & Companyのビジネス・経済研究部門であるMcKinsey Global Institute(MGI)の会長兼名誉所長James Manyika氏を採用しました。テクノロジーが社会に与える影響を探り、AI、仕事の未来、持続可能性など、大きな変化をもたらす可能性のあるテーマについて、Googleの視点を形成する役割を担うとGoogleは米Engadgetに語っています。
Manyika氏は、AlphabetおよびGoogleのCEOであるSundar Pichai氏の直属となり、内外の人間と協力しながら、技術的インパクトに関するリーダーシップの構築を支援し、長期的な取り組みに注力するとのことです。
何か新しい技術が登場するような場合、それが歓迎されると同時に、プライバシーや経済を含めた社会的な影響を懸念する声も出てきます。とくにビッグテックと呼ばれるIT大手への風当たりは強まっており、反トラスト法訴訟や関係する規制強化などの問題も抱えています。
Manyika氏は28年間McKinseyに在籍しており、MITとハーバード、オックスフォード、スタンフォードなど名だたる大学の役員も務めます。また、ホワイトハウスのグローバル・ディベロップメント・カウンシル副議長やデジタル・エコノミーとナショナル・イノベーションのボードメンバー、最近では米国外交問題評議会による「イノベーションと国家安全保障に関するタスクフォース」の共同議長を務めるなど、政治・経済にも明るい人物です。
周囲の反応を予想しつつ、その影響を最小限に抑えながら新技術や新サービスを展開していく上で、Manyika氏の役割は大きなものになるのかもしれません。
Source: Ina Fried(Twitter) Coverage: Mckinsey& Company