AppleのiCloudを利用したアプリやサービスで、サーバーエラーを示す503エラーが発生したと、2021年11月頃から報告が相次いでいます。しかし、Appleはこの問題を解決せず、調査に関して公式の声明も発表していないとして、開発者から苦情が続出しています。

iCloud sync errors that Apple isn't addressing are infuriating developers | AppleInsider

https://appleinsider.com/articles/22/01/24/icloud-sync-errors-that-apple-isnt-addressing-are-infuriating-developers

Developers Unhappy With Bug Causing iCloud Unreliability - MacRumors

https://www.macrumors.com/2022/01/24/developers-icloud-unreliability-bug/

この問題は2021年11月ごろからAppleのディベロッパーフォーラムで複数報告されています。

Cloudkit - Service Unavailable (6/… | Apple Developer Forums

https://developer.apple.com/forums/thread/695278



開発者は、特定の試みを行おうとした時に「HTTP 503 Service Unavailable」と表示されることを報告しています。503エラーはサーバー側、つまりApple側の問題でリクエストが処理されないことを意味するため、開発者側では防ぎようがありません。またアプリのユーザーがバグを報告しているものの、開発者側でバグが再現されないため、「Appleにバグレポートを送ることすらできない」と記す人もいます。

App Storeで人気のGoodNotesでも同様の問題が何度も発生していることから、GoodNotesはサポートドキュメントを公開するまでに至っています。

また問題に対処するため、アプリに「iCloudステータスダッシュボード」をアプリに組み込んで、iCloudが機能していないことを顧客に示すという方法を取った人も。アプリのユーザーにはApple側の問題ではなく、アプリの問題だと認識する人も多くいるためです。



Appleのディベロッパーフォーラムに問題が報告されたのは2021年11月ですが、実は2021年5月にすでに問題が報告されていたとする主張も存在します。しかし、Appleは8カ月が経過した2022年1月において問題を解決しておらず、調査が行われているかどうかについて、公式の発表もない状態です。

Apple関連の情報サイトであるMacRumorsは、「アプリの問題ではなくAppleの問題であること」であることへの認知を高めるべきだと述べました。