山の端っこを完全に削り取りました。

付近の景観が一変した拡幅事業

 国土交通省 和歌山河川国道事務所は2022年1月14日(金)、和歌山県海南市で事業を進めていた国道42号「冷水(しみず)拡幅」1.1kmのうち0.7km区間が3月4日(金)10時頃に開通すると発表しました。


完成近い国道42号「冷水拡幅」。ここにはもともとトンネルがあった(画像:和歌山河川国道事務所)。

 この事業は国道42号のうち、阪和道の海南ICが接続している海南市藤代から冷水のあいだを2車線から4車線に拡幅するものです。海南ICと国道42号の合流部で発生していた交通混雑の緩和や、死傷事故の減少などが期待されています。

 今回開通する区間は海沿いで、すぐ近くまで山が迫る地形。そのうち、道路まで山が張り出した部分には藤白トンネルがありました。この藤白トンネルを取りこわし、山を削り取って拡幅しており、周囲の光景は大きく変化しました。

 冷水拡幅のうち残り0.4kmは2025年春の開通予定。そこから有田市までを結ぶ国道42号のバイパス「有田海南道路」9.4kmの建設も進められています。