「田辺西バイパス」3月20日全通 田辺市街を避けるショートカット完成
事業化から四半世紀、待望の全線開通です。
市内の渋滞緩和に期待
開通間近の田辺西バイパス(画像:国土交通省)。
国土交通省 近畿地方整備局は2022年1月14日(金)、和歌山県田辺市で事業中の国道42号のバイパス道路「田辺西バイパス」について、3月20日(日)15時に芳養町清地路〜同町大屋間1.6kmが開通し、全通すると発表しました。
田辺西バイパスは1997(平成9年)に事業化。紀伊田辺駅付近を山側にバイパスする田辺バイパスからさらに西側へ伸びる形で、阪和道・紀勢道の南紀田辺ICを経由し、JR紀勢本線の芳養駅付近までの2.2kmまでが、2014(平成26)年までに開通済みです。今回はその先の、国道42号の現道である、海岸沿いの芳養町大屋地先までが開通します。
田辺西バイパスの全通により、国道42号は田辺市の中心市街をほぼ全域で避けてショートカットする形になります。
部分開通により国道42号の現道から紀伊田辺駅方面へ分岐する明洋交差点での混雑は緩和されましたが、現道とバイパスをつなぐ芳養松原交差点周辺で渋滞が発生するようになりました。バイパス全通により国道42号はスムーズにバイパスへ接続されるようになります。
また、田辺西バイパスはほぼ全線が高架のため、高速道路と合わせ、田辺市の災害時緊急輸送路としても活用が期待されます。