「左折で入る右折レーン」って? 国道19号に開通 追突事故防ぐ
「クルマの二段階右折レーン」といえるかも。
右折レーンつくれない? ならば「左」を活用!
「左折で入る右折レーン」という、ちょっと珍しい国道の右折専用レーンが2022年1月17日(月)15時に開通します。
左へ分岐する「右折専用レーン」が整備された国道19号 伊奈川橋交差点(画像:飯田国道事務所)。
場所は長野県木曽地方、国道19号の伊奈川橋交差点(大桑村)の下り線(塩尻方面)です。
国土交通省 飯田国道事務所によると、交差点に右折レーンがなく、右折車両の発見が遅れることによる急ブレーキや追突事故が発生していたことから、追突事故防止のために右折専用レーンを整備したといいます。
名古屋方面からここで右折する場合、左から分岐する専用レーンに入ります。その後専用レーンは大きくカーブして向きを変え、伊奈川橋交差点を直進で通過するような形になります。かんたんにいうと、原付の二段階右折のような通行方法をするための「右折専用レーン」、といったイメージです。
この交差点は伊奈川橋の西詰にあたり、かつ、下り線から見て右側にすぐ鉄道(中央本線)が並行しており、交差点を拡張して右折レーンを整備する余裕はなさそうです。そこで、下り線から見て左側(北側)の土地が活用されました。
右折した先は大桑村役場などがあります。貴舟 豊大桑村長は、「伊奈川橋交差点は、追突事故等が発生する箇所であり、改良事業は地域住民からの長年の念願でありました」「右折専用レーン開通により国道19号から役場新庁舎への重要なアクセス道路にもなります。利用者が安心して安全に通行できるようになったことは、村民として大変うれしく思います」とのコメントを寄せています。