しまなみ海道の3つ目の橋「伯方・大島大橋」が開通した日 -1988.1.17
34年前の1月17日、尾道・今治ルートを構成するしまなみ海道の伯方島IC〜大島北IC間が開通しました。
桁橋と吊橋の組み合わせ
しまなみ海道の伯方・大島大橋。手前の吊橋が大島大橋(画像:本四高速)。
1988(昭和63)年の1月17日。広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ高速道路、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の「伯方・大島大橋」を含む伯方島IC〜大島北IC間が開通しました。
本州と四国を結ぶ3つの道路、明石海峡大橋と瀬戸大橋にならぶ「尾道・今治ルート」を構成するしまなみ海道は、因島や大三島、伯方島など複数の島を橋で結ぶ形で瀬戸内海を渡っています。この日開通した伯方・大島大橋は、その橋のうち大三島橋、因島大橋につづく3つ目の橋で、瀬戸大橋よりも3か月早い開通でした。
この橋は伯方島と大島をつないでいます。間にある小さな無人島・見近島を境に、伯方島側は海峡が狭いため桁橋に、大島側は広い海峡で、船を通すべく橋脚間隔を広くとるために吊橋となっています。
吊橋では自動車が走行する桁の下に補強用の桁(補剛桁)を設けることが多いですが、大島大橋ではこれに六角形断面の箱桁を採用しています。これにより、通過する船のレーダーに桁が映りにくくなり、航行に関わる障害物として誤認されるのを防ぐ役割を果たしています。
その後、残る7つの橋と島内区間が順次開通していき、尾道・今治ルートが一本の高速道路で結ばれたのは2006(平成18)年4月29日のことでした。
※誤字を修正しました(1月17日11時49分)。