「小田急ハイウェイバス」も発足したばかりですね。

商号は「箱根登山鉄道株式会社」を継続使用


箱根登山鉄道の「強羅行き」モハ2形電車。ここでスイッチバックし、頂上を目指す(2019年8月、大藤碩哉撮影)。

 神奈川県の観光地・箱根エリアの旅客輸送を担う箱根登山鉄道と箱根ロープウェイの2社が、2022年4月1日(金)付けで合併すると発表しました。両社はそれぞれ箱根登山電車と箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイを運行しています。

 2018年度の輸送人員は、箱根登山鉄道が鉄道事業で793万人あまり、鋼索事業(ケーブルカー)で168万人あまり。箱根ロープウェイが244万人あまりです。従業員数はそれぞれ225人、83人(2021年3月末時点)。なお、合併後の商号は「箱根登山鉄道株式会社」とするとしています。現在、国土交通省に対して合併の認可申請中です。

 2社は「今般、事業親和性が高くあらゆるシナジーの創出が期待できる両社を合併し、経営資源を集中することで、目まぐるしい事業環境の変化に柔軟に対応できる機動的且つ効率的な経営体制を構築します」とし、合併後も、自然災害への備えやサービスの充実化を図ります。

 ちなみに、同じく箱根エリアが関係する運輸業界の会社合併では、1月1日に発足した「小田急ハイウェイバス」が挙げられます。これは小田急箱根高速バスと小田急シティバスの経営統合によるものです。