チェルシー、リヴァプール戦でルカクが招集外か…インタビューでの発言めぐり監督と溝

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 チェルシーに所属するベルギー代表FWロメル・ルカクが、2日に行われるプレミアリーグ第21節リヴァプール戦の招集メンバーから外れたようだ。同日にイギリスメディア『アスレティック』が報じた。

 ルカクは2021年8月、クラブ史上最高額の移籍金9750万ポンド(当時約149億円)でインテルからチェルシーへと完全移籍。しかし、負傷や新型コロナウイルス陽性などもあり、ここまで公式戦18試合の出場で7ゴールにとどまっている。

 そんななか、ルカクは先日、クラブに無許可でイタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じた。そこでの発言の内容からチェルシーへの忠誠心を疑われており、物議を醸している。

「フィジカル面での問題はないが、チェルシーの状況には満足していない。監督は別のシステムを選んだのだと思う。僕にできることは、諦めずに努力を続け、プロフェッショナルでいることだ」

「ミラノのことをいつも考えている。インテルのファンは世界一だ。僕のキャリアの中で最高の瞬間はインテルでのものだった」

「トップレベルのチームは3つある。バルセロナ、レアル・マドリード、バイエルンだ。そこでのプレーは誰もが憧れ、僕もインテルの次はいずれかでプレーすると思っていた。だけど、そうはならなかった。ほかに僕が唯一自分の姿を想像できるのは、チェルシーしかない」

「もし、去年の夏、僕が望んでいたようにインテルから新契約のオファーがあったなら…今こうしてロンドンからではなく、ミラノから静かにインタビューを受けていただろう」

 インタビューの掲載後、チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督は不満を露わに。「事実以上に騒ぎ立てたくはない。文脈を無視してセリフを言うのはとても簡単だ」としつつも、「私はそれ(インタビューの内容)が好きではない」と語っていた。

 そして、トゥヘル監督はリヴァプールとの大一番でルカクを起用しない決断を下したようだ。チェルシーは20試合を消化して勝ち点「42」の2位につけているが、1試合未消化の3位リヴァプールとの勝ち点差はわずか「1」。また、すでに第21節を終えているマンチェスター・Cとの勝ち点差は「11」となっており、逆転優勝に向けてリヴァプール戦は勝利が必須となる。