台湾、予備兵力を強化へ 「防衛動員署」設置 蔡総統「防衛力より強固に」
(台北中央社)予備兵力強化を目的とした国防部(国防省)全民防衛動員署(全動署)の除幕式が30日、台北市内で行われた。蔡英文(さいえいぶん)総統は「われわれの自己防衛力は必ずやさらに強固なものになる」と自信をみせた。
全動署は来年1月1日から正式に発足する。式典には蔡総統のほか、邱国正(きゅうこくせい)国防部長(国防相)や白捷隆(はくしょうりゅう)初代全動署長らも出席した。
蔡氏はあいさつで、科学技術の進歩に伴い、戦争の形態が変化し、従来とは異なる脅威に直面していると指摘。「国家の安全を守ることは国軍の任務であるだけでなく、一人一人が共に背負う責任」だと強調し、全国民が参加する「全民防衛」の観念を構築してこそ、強固な防衛体制を築けると語った。
全動署の任務について、予備役の戦力強化のほか、省庁の垣根を超えた協力の仕組みを構築し、国民の総力を確実にまとめられるようにすることなどだと説明。現在5〜7日間としている教育召集の日数を来年から試験的に14日間とし、宿営や戦傷救護の科目を増やすことにも触れた。
白氏は報道陣の取材に対し、米国が27日に成立させた国防権限法の中で予備役に関する台米間の交流促進が盛り込まれたことに言及。米国の強みは豊富な実戦経験で、州兵も海外派遣されると指摘し、交流の中で互いに強みを学び取り、意見交換をしたいと語った。
(游凱翔/編集:齊藤啓介)
全動署は来年1月1日から正式に発足する。式典には蔡総統のほか、邱国正(きゅうこくせい)国防部長(国防相)や白捷隆(はくしょうりゅう)初代全動署長らも出席した。
全動署の任務について、予備役の戦力強化のほか、省庁の垣根を超えた協力の仕組みを構築し、国民の総力を確実にまとめられるようにすることなどだと説明。現在5〜7日間としている教育召集の日数を来年から試験的に14日間とし、宿営や戦傷救護の科目を増やすことにも触れた。
白氏は報道陣の取材に対し、米国が27日に成立させた国防権限法の中で予備役に関する台米間の交流促進が盛り込まれたことに言及。米国の強みは豊富な実戦経験で、州兵も海外派遣されると指摘し、交流の中で互いに強みを学び取り、意見交換をしたいと語った。
(游凱翔/編集:齊藤啓介)