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 2017年のプロ入りからソフトバンクでプレーし、今季までに「17登板・1勝1敗2ホールド・防御率2.37」といった通算成績を残しているプロ5年目・22歳の古谷優人。24日、同僚の私物を盗んだとして自由契約にしたと球団が発表したことを複数メディアが報じた。

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 報道によると、球団は今季中にある所属選手から球団施設のロッカー内で私物を盗まれたと申し出を受け、警察に相談し調査した結果古谷が盗んでいたことが判明。本人も事実関係を認めたため、来季の選手契約を締結せず自由契約にすると通達したという。なお、私物は被害選手の手元に戻っており、今後被害届を出す予定はないことも伝えられている。

 古谷は2019年5月の三軍戦で非公式ながら160キロをマークしたことで知られる速球派左腕。今季は後半から一軍に定着し「13登板・1勝1敗2ホールド・防御率2.03」といった数字をマークしており、来季のブレークを期待するファンも多かった。

 古谷の窃盗発表を受け、ネット上には「いい感じに一軍枠掴みかけてたのに何をやってるんだ」、「これまで特に素行不良の噂とかは無く、むしろ妹思いのいいお兄ちゃんってイメージだったのに」と驚く声が出た一方、「これ8月の窃盗事件とも関係してるのでは」、「ほんの数か月前に同様の事件あったばかりだけど、何かしら関連があったりするんだろうか」と別の事件との関係を推測するコメントも数多く挙がった。

 ソフトバンクについては今年8月、当時本拠地・PayPayドームの清掃員を務めていた男が選手の用具を盗んだとして逮捕される事件が発生。その後の報道では男は昨年8月〜今年8月にかけ11球団78選手の野球用品824点(時価約824万円)を盗んでいたことや、12月6日に福岡地裁が懲役2年・執行猶予3年の判決を言い渡したことが伝えられている。一部報道では球団側は8月の事件と古谷の一件は無関係と主張していることが伝えられてはいるが、わずか4カ月の間に立て続けに同じような出来事が起こったということもあり、球団側の主張を信じ切れていないファンも少なからずいるようだ。

 「古谷は今季年俸が720万円(推定)とプロとして年俸は高い方ではありませんが、同年代の一般人と比較すれば高い給料をもらっている選手。また、ドラフト指名直後の2016年11月には障がいのある妹に対し『ここまでこられたのは妹のおかげ。妹という存在があったから、人間的に成長できた』と感謝を述べたと伝えられたこともあり、ファンの間では家族思い、妹思いの好青年というイメージが定着していました。金銭的・性格的に問題はなさそうだっただけに、なぜ同僚の私物を盗む行為に及んだのか理解に苦しんでいるファンが大半の状況です」(野球ライター)

 一応の形は自由契約だが、事実上の解雇であることは明白な古谷。球団、ファンを揺るがす不祥事の真相がどこにあるのか、今後の続報にも大きな注目が集まりそうだ。

文 / 柴田雅人