Appleが2021年12月13日に、「macOS Monterey 12.1」「iOS 15.2」「iPadOS 15.2」「watchOS 8.3」「tvOS 15.2」のアップデートを公開しました。これにより、FaceTimeを通じて音楽を共有できる「SharePlay」やSiriの新しいサブスクリプションプランである「Apple Music Voiceプラン」などがAppleデバイスで利用可能になりました。

iOS 15.2 and macOS 12.1 add several previously delayed features | Ars Technica

https://arstechnica.com/gadgets/2021/12/apples-ios-15-2-and-macos-12-1-updates-hit-supported-devices-today/

・目次

◆macOS Monterey 12.1

◆iOS 15.2とiPadOS 15.2

◆watchOS 8.3とtvOS 15.2

◆macOS Monterey 12.1

macOS Monterey 12.1ではバグの修正などが行われていますが、最も大きな変更点は、6月30日にリリースされた最初の「macOS Monterey 12.0」で実現しなかった「SharePlay」が追加されていることです。SharePlayが正式に実装されたことで、FaceTimeでつながりながら一緒に音楽を聴いたり動画を見たり、スクリーンを共有したりすることが可能になります。

このほか、macOS Monterey 12.1には写真の「メモリー」のデザイン変更、Siriを使った「Apple Music Voiceプラン」のサポート、死後に自分のiCloudアカウントと個人情報にアクセスできる人を指定可能な「デジタル遺産」が新機能として盛り込まれています。

「デジタル遺産」の詳細は、以下の記事から確認可能です。

死後に遺族があなたのiPhoneデータへアクセスできる機能がiOS 15.2 Beta 2で追加 - GIGAZINE



by Thibaud Saintin

IT系ニュースサイトのArs Technicaは、「1つのマウスやトラックパッドを使って、iPadとMacをシームレスに使用できるようにする『ユニバーサルコントロール』も2021年末までに登場予定でしたが、iOS 12.1のベータ版にはありませんでした。案の定、今回のmacOSのアップデートにも盛り込まれていません。Appleは公式サイトで、この機能の登場は2022年春になると発表しました」と報じています。

◆iOS 15.2とiPadOS 15.2

iOSとiPadOSには既に「SharePlay」が搭載されていましたが、これに加えて今回のアップデートにより「Apple Music Voiceプラン」がサポートされました。また、「設定」に「Appプライバシーレポート」が追加され、どのアプリがどんな個人情報にアクセスしたかを確認できるようになりました。さらに、前述の「デジタル遺産」も追加されています。

iOS 15.2には、iPhone 13 ProおよびiPhone 13 Pro Max向けの「マクロ撮影コントロール」が搭載され、超広角レンズに切り替えて写真や映像をマクロ撮影できるようになりました。この機能については、以下の記事に詳しくまとめられています。

iPhone 13 Pro/Pro Maxのカメラアプリに1タップで「マクロモード」を切り替えられる新機能が登場 - GIGAZINE



◆watchOS 8.3とtvOS 15.2

watchOSにも、「Apple Music Voiceプラン」と「Appプライバシーレポート」が追加されています。Ars Technicaによると、tvOS 15.2はアップデートがリリースされたもののリリースノートは公開されていないため、バグの修正と基本的なパフォーマンスの向上が主な内容のアップデートだとみられるとのことです。