映画「島守の塔」 栃木県内での撮影終了
第二次世界大戦末期、日本唯一の地上戦があった沖縄を舞台にした映画「島守の塔」の県内での撮影が27日に終わり、主要人物の一人、宇都宮市出身の沖縄県警察部長、荒井退造を演じている俳優の村上淳さんがインタビューに答えてくれました。
荒井退造役 村上淳さん:「栃木県は場所に力がある」
栃木市入舟町にある横山郷土館。文化庁の登録有形文化財である明治時代の豪商・横山家の店舗兼住宅を戦時中の沖縄県の警察部長官舎に見立てて撮影しました。
荒井退造が夫婦で故郷、栃木県を想う場面です。
冬の栃木県で撮影しても温暖な沖縄県に見えるよう植木をシダ植物にして再現しました。
荒井退造は当時の沖縄県知事の島田叡とともに県民の県外疎開、保護に奔走し、およそ20万人の命を救ったとされていて村上さんは、その役を演じる上で心がけたことがあるといいます。
荒井退造役 村上淳さん:「文献をあさる等の寄せる行為はあえてしていない。荒井退造だけでなく映画全体を楽しんでほしい」
映画島守の塔は、来月10日に全ての撮影を終え、来年の夏以降に公開を予定しています。