エンゼルスFAのライセル・イグレシアス【写真:Getty Images】

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今季74試合登板、12セーブのネリスがアストロズへ移籍

 フィリーズからFAとなっていたヘクター・ネリス投手のアストロズ移籍が決定。地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」はフィリーズが来季に向けて抑え投手を必要としていることから「クレイグ・キンブレルをトレードで獲得する事態に発展する可能性もある」と報じた。

 ネリスは今季、74試合登板で12セーブ、防御率3.63。フィリーズの歴代救援投手の中で最多奪三振数を誇る。デーブ・ドンブロウスキー編成本部長は「ネリスは残留させたいが、抑え投手としてではない」と語っていたこともあり、抑え投手の獲得は最優先事項。同紙は「ブルペンを補完するために重要な局面で投げられる救援投手を他にも数人を加えるつもりだ、と彼は語った」とした。

 抑え投手の中で「トップのFAの選択肢」としてエンゼルスからFAになった守護神ライセル・イグレシアス投手の名前を挙げる。イグレシアスはエンゼルスから提示されたクオリファイングオファーを受諾しなかったため、フィリーズが契約を結ぶ場合はドラフト指名権を失うため、ドンブロウスキー編成本部長は「避けられるのであれば、ドラフト指名権を失わないほうが好ましい」と語ったという。

 そこで同紙が「他に考えられる候補」としたのがホワイトソックスのキンブレルだ。「ホワイトソックスはケンドール・グレイブマンと最近契約を結んだため、キンブレルがトレードされる可能性はなおのこと高くなっているようだ」と分析。また球宴に選出された守護神のリアム・ヘンドリックスも在籍していることから、キンブレル獲りの可能性を報じていた。(Full-Count編集部)