那須町で登山講習中だった高校生と教員合わせて8人が亡くなった雪崩事故から来年の3月で5年が経ちます。

宇都宮市では27日、雪崩事故から身を守るための講演会が開かれました。

この講演会は、北海道を中心に活動している雪崩事故防止研究会が開いたものでおよそ60人が参加しました。

研究会は那須の雪崩事故をきっかけに、2年ほど前から全国各地で講演会や実習会を開いています。

27日は2017年3月、当時、大田原高校山岳部1年生の時に那須の雪崩事故を経験した三輪浦淳和さんの挨拶から講演会がはじまりました。

このあと、日本雪氷学会の会長で名古屋大学名誉教授の西村浩一さんら専門家が雪崩が発生するメカニズムやリスクマネジメントなどについてさまざまな角度から解説しました。

積もった雪は気温や風・降雪などによって状態が変化し、固い層と柔らかい層を作り上げることで雪崩が起きやすくなるといい、講師らは過去の気象状況の変化にも気を配らなければならないと呼びかけ、参加者たちは熱心に話を聞いていました。