先月31日に京王線の車内で男が乗客を無差別に刃物で刺した事件など、近年鉄道の車両内や駅では利用客を狙った事件が多発しています。

JR小山駅では26日、駅の職員や警察などがナイフを持った不審者を想定した合同の訓練を行いました。

訓練は小山駅構内に不審者が現れ、突然、駅の利用者を刃物で刺したという想定で行われ、駅の職員と小山警察署の署員などおよそ70人が不審者から客や自分自身を守る手順について確認しました。

警察によりますと、事件が発生した場合には通報から警察官が現場に駆けつけるまでの間の駅員の初動が特に大切だということです。

訓練に参加した駅員らは刺股を使って、不審者を構内のトイレに追い込みつつ、駅の利用客を誘導して現場から遠ざけるなど、警察官が不審者を取り押さえるまでの対応を確認していました。

訓練ではそのほか、刺股などの使い方のレクチャーも行われ、駅員らは相手の腹部ではなく顔に向けた方が効果的であることや、車いすの利用者の乗降に使われるスロープを使った身の守り方について学びました。