売上げ80%増のモトローラの新型は1億画素カメラ+光学式3倍ズームで5万円台! 妥協しない「尖ったスマホ」motorola edge 20登場

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●モトローラからカメラ性能やデザイン重視のスマホ2機種が登場!
モトローラ・モビリティ・ジャパンは19日、オンラインにて新製品発表会を開催し、

・カメラ性能
・ディスプレイ品質
・デザイン

これら3つに特化させたプレミアムスマートフォンとして、
「motorola edge 20」および「Motorola edge 20 fusion」の2機種を発表しました。
発売日は10月22日で、価格は以下の通りです(いずれも税込価格)。

・motorola edge 20:54,800円
・motorola edge 20 fusion:43,800円

公式オンラインショップ「moto store」のほか、ECサイト、家電量販店、仮想移動体通信事業者(MVNO)などでの販売が予定されています。


モトローラが提案する「プレミアムなスマートフォン」とは


モトローラのスマートフォンシリーズはSIMフリー市場を中心に安定した人気と評価を得ており、
今年は昨年比で出荷台数が61%増、売上でも80%増と大きく成長しました。

その勢いに乗るかたちで登場するのが、今回のedge(エッジ)シリーズです。
冒頭にも書いたように、edgeシリーズはカメラとディスプレイ性能、そしてデザイン性に優れ、プレミアムなミッドハイクラスのスマートフォンとしてラインナップされます。

今回発表された2機種の中でも、とくに注目したいのは上位機種となるmotorola edge 20です。
非常に尖った性能とケレン味のあるデザイン性を、驚くほどの低価格で実現している本機の魅力をご紹介します。


モトローラの販売戦略に新たなカテゴリーが追加される



●尖りまくった性能&デザインのmotorola edge 20
motorola edge 20の最大の特徴はカメラ性能の高さです。

背面のアウトカメラは広角(標準)、超広角、望遠の3眼構成で、メインとなる広角カメラには1億800万画素の撮像素子を採用。
超高精細画像の撮影が可能であるほか、9画素を1つの画素として扱い、ノイズの少ない高感度撮影を実現する「ウルトラピクセルテクノロジーを採用しています。

また1600万画素の超広角カメラは「マクロビジョン」機能によるマクロ撮影にも対応し、800万画素の望遠カメラは光学式の3倍ズームにも対応。
デジタルズームと併せて30倍のスーパーズーム機能にも対応しています。


1億画素を超える撮像素子だからこそ実現できる高感度撮影技術だ


インカメラにもセルフィー需要を満足させる3200万画素という高画素の撮像素子を採用しています。また、インカメラでも4画素を1つの画素として扱い光感度を向上させる「クアッドピクセルテクノロジー」を採用。
妥協のない高画質を実現しています。


インカメラの画素数が高くノイズの少ない写真を撮れるのはポイントが高い


高品質な写真をさらに美しく表現するディスプレイ技術にも注目です。

6.7インチ・FHD+(2400×1080ドット/アスペクト比 20:9)のOLED(有機ELディスプレイ)を採用し、

・10bit対応で表現色は10億色
・DCI-P3対応の広い色域表現
・HDR10+対応
・ディスプレイのリフレッシュレートは144Hz
・タッチセンサーのリフレッシュレートは480Hz

このように、高い色表現性能だけではなく、高リフレッシュレート対応で動画再生やウェブサイトのスクロール時の閲覧性も向上しています。


6.7インチの大画面に広がる高い映像品質


これらの高いカメラ性能やディスプレイ性能を、わずか6.99mmという厚さの本体に収めている点が、まさに「エッジ」なスマートフォンです。

鋭利に角(エッジ)を落としたサイドパーツのデザインを含め、名は体を表すといった印象が強烈に突き刺さる本機は、ありきたりなデザインのスマートフォンに飽きたユーザーに強く訴求するものです。

約163gという軽さは取り回しが良く、高いカメラ性能を活かしやすい点です。
大きな画面での動画視聴もより長時間楽しめるでしょう。


薄くフラットな本体と、強い主張を見せるカメラ部の対比が美しい


基本性能でも高いパフォーマンスとバランスを見せます。

SoC(チップセット)にはQualcomm製「snapdragon 778G 5G」を採用し、ハイエンドに近いミッドハイクラスの処理性能を有します。
最新の3Dゲームもサクサクと動くほど強力なSoCなので、写真や動画撮影だけではなく、
高いディスプレイ性能を活かしてゲーム目的で購入するのも良いでしょう。

通信性能でも5GやWi-Fi 6(2.4GHz/5GHz)に対応し、妥協はありません。
内蔵メモリー(RAM)は6GB、内蔵ストレージ(ROM)は128GBと、こちらも余裕のある容量です。

生体認証では指紋認証と顔認証の2つに対応しており、コロナ禍でも不便を感じることなく利用できます。
普段使いで不安なく利用できるという点は、非常に重要です。

普段遣いという点では、防水・防塵(IP52)にも対応している点は見逃せません。


高性能だからこそ、日常利用で不満がない


欠点がほとんどなく優等生のようなスペックの本機ですが、若干2つほど気になる点はあります。

1つは、FeliCaに非対応な点です。
NFC+には対応しているものの、グローバルモデルそのままの仕様であるためにFeliCaへの対応ができていません。

最近では電子決済のメインがd払いやau PAYのようなQRコード決済という人も増えているため、FeliCa非対応でも困らない人も多くなってきましたが、
モバイルSuicaなどの交通系電子決済を利用している人は注意が必要です。

もう1つの弱点はバッテリー容量です。
最近では5000mAhを超える大容量バッテリーを搭載した機種も少なくありませんが、
本機では薄型の筐体デザインを優先した結果、4000mAhと無難な容量になっています。

もちろん4000mAhが極端に少ないわけではなく、致命的な弱点とは言えません。
30Wの急速充電(ターボパワーチャージャー付属)にも対応しているため、余程長時間ゲームやをしたり、動画の録画をしたりしない限りは問題ありませんが、
バッテリー容量を重視する人は注意が必要でしょう。


FeliCa非搭載とバッテリー容量。この2点に妥協できるなら文句なしの性能だ



●5G時代のSIMフリースマホ
これらの高い性能と高品質を、わずか5万円台に収めてしまった点は高く評価できます。

一般的に、コストパフォーマンスを重視した機種は性能面での妥協やデザインでの妥協が多く見られますが、本機ではそういった部分での妥協が少ない点に魅力を感じます。

むしろ、デザインやディスプレイ品質、そして本体重量の軽さなどを何よりも重視した「尖ったスマホ」という印象は、見た目や性能で差別化が薄くなった昨今のスマホ市場において大きなアピールポイントではないでしょうか。


モトローラのスマートフォンアンバサダーに就任した中田英寿氏の精悍なイメージにぴったりな端末だ


モトローラではmotorola edge 20およびmotorola edge 20 fusion発売に合わせ、スマートフォン保証サービス「moto care」の提供も開始します。

月額308円〜638円(適用する端末によって変動)、もしくは2年で6,080円〜12,980円・
3年で8,580円〜17,380円などの一括払いで、

・水濡れ、落下による故障
・メーカー保証期間終了後の自然故障

これらを保証し、適用の際には端末交換で対応するものです。
交換される端末は、新品もしくはリファブリッシュ品となります。

moto careサービスの開始記念として、
motorola edge 20およびmotorola edge 20 fusionの安心保証サービス(2年)の10,780円が0円(無料)となるキャンペーンも実施します。


edgeシリーズを購入するなら是非検討したい


本機同様に、高いカメラ性能やディスプレイ品質にこだわったコストパフォーマンスの高いスマートフォンと言えば、
Xiaomiの「Redmi Note 10 Pro」などがあります。

こちらは実売3万円台とさらに圧倒的なコストパフォーマンスの高さが売りですが、

・5G非対応
・Wi-Fi 6非対応
・SoC性能が本機よりも若干低い
・本体重量 約193g
・光学式2倍ズーム

これらの点が差別化ポイントと言えそうです。

カメラ性能だけに全振りせず、基本性能やデザインにもこだわった「少し贅沢なハイ・コストパフォーマンス・スマートフォン」がMotorola edge 20です。
モトローラの新たなカテゴリーを担う戦略製品としても、今後のユーザー評価が気になります。




執筆 秋吉 健