中前打の送球間に二塁まで進み逆転劇を演出したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

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6回無死一塁で中前打、三塁送球間に大谷は二塁を陥れた

■エンゼルス 10ー3 ツインズ(日本時間17日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、本拠地のツインズ戦に「2番・指名打者」で出場し、5打数1安打。6回にバットを折りながらも中前打を放ち、送球間に二進。続くトラウトの安打でも激走し、逆転のホームを踏んだ。終わってみれば10-3の快勝で連敗も2でストップ。4月6日(同7日)以来の本拠地での試合をものにしたエンゼルスのジョー・マドン監督は、フレッチャーと大谷の“1、2番コンビ”の走塁を褒めたたえた。

「あれは美しかった。チームに勢いというものを作り出す。フレッチャーはギリギリだったが、(大谷の一打で三塁に)間に合ったことは事実。彼は迷わなかった。そしてショウヘイは自身の目の前で起きたプレーをしっかり見ていて、100%正しいことをしたと私は確信している」」

 1点を追う6回無死一塁の場面だった。3回目の打席に立った大谷は右腕ドブナックの低めの変化球に対応し、バットを折りながら中前打を放った。一塁走者のフレッチャーは一気に三塁へ。三塁送球の間に、大谷は快足を飛ばして二塁を陥れていた。この走塁を大谷は“自画自賛”。二塁ベース上でガッツポーズをつくった。

 2人の「美しい走塁」で作り出したチャンスにトラウトが応えて左前打。13日(同14日)のロイヤルズ戦で秒速29.5フィート(約9メートル)の速さで普通の遊ゴロを内野安打にした快足を生かして、大谷は二塁から逆転のホームを踏んだ。

 投打に加えて走力でもメジャーを驚かせる大谷。マドン監督も絶賛する絶品走塁だった。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)