ユニクロ公式サイトより

写真拡大

衣料品大手「ユニクロ」のセルフレジを利用したところ、見覚えのない商品を購入しかけた――。こんな体験談がSNS上で拡散している。

投稿者は、別の客が選んだとみられる商品タグが紛れ込んでいたためとみており、注意を促している。ユニクロを展開するファーストリテイリングに状況や対策を聞いた。

「ちゃんと見ないから気をつけないと」

体験談は2021年2月24日、ツイッターに投稿された。

投稿者によれば、トラブルは2、3か月前にユニクロを利用した時に起きた。セルフレジで会計をしたところ、何度確認しても実際に購入した商品数と備え付けのタブレットに表示された数が合わなかった。

不自然に思って店員を呼んだところ、購入した衣服のポケットに、見ず知らずの商品タグの様なものが紛れ込んでいた。投稿者は「がんばって探し出してくれた店員さんはまたか、といったうんざり顔。この手の万引き、相当数発生してるんだろうな」と考察し、

「あとから気づいても『自分は買ってない』ことを証明するのは困難だと思われます。皆さまお気をつけください」

と注意を呼びかけている。

ファーストリテイリングの公表資料によれば、2019年秋にユニクロの国内全店舗にセルフレジを完備した。すべての商品値札にIC(RFID)タグを埋め込んだことで、客がレジの指定場所に商品を置くだけで、自動的に全ての商品が読み取れる。

投稿は広く拡散し、「ちゃんと見ないから気をつけないと......」「気をつけないとな〜。シャツとか点数多いといちいち確認しないしね」といったコメントが寄せられた。「この間被害に遭いかけたやつじゃん...」と同様の体験談を報告するユーザーもいた。

オペレーション改善を日々実施

ファーストリテイリング広報部は2月25日、J-CASTニュースの取材に、上記のような事案は以前から把握していたという。

対策についてはセキュリティの観点から明かせないとしつつ、オペレーションの改善は日々行っているという。

客側で誤購入を防ぐためには、レジのタブレットを確認するのが「ベスト」だと呼びかける。読み込まれた順番に、商品名と価格がリスト化して表示されるため、注意深く確認すれば誤購入に気づくことができる。