世界中のマスコミの注目を集めていたメーガン妃とタブロイド紙の裁判。妃は自分が実父のトーマス・マークルに宛てた手紙を2019年2月に新聞「メール・オン・サンデー」が掲載したことに抗議、同紙と「アソシエイテッド・ニュースペーパーズ(AN)」を提訴していた。現地時間2月11日(木)に裁判の判決が出た。メーガン妃の勝訴だった。

イギリスの高等法院の判事は「メーガン妃には問題の手紙の内容が公開されないことに対する妥当な期待があった。新聞はその妥当な期待を妨げた」と判決理由を説明、私的に送った手紙が公開されないと思うのは合理的な行為だとしている。また同紙が妃の手紙の著作権を侵害したと判断している。

メーガン妃も声明を発表。「法廷がANと『メール・オン・サンデー』に責任を求めたことに感謝している。この新聞社の戦略は新しいものではない。彼らはあまりにも長い間結果に直面することなく、行為を増長させていった」「世界は事実確認をした品質の高い信用できるニュースを必要としている。『メール・オン・サンデー』のしていることはその反対である。真実ではなくデマが、良識ではなく倫理的搾取が売られたとき、会社が人々の痛みから利益を得るようなビジネスモデルを作り上げたとき、私たちはすべてを失う」とタブロイド業界の報道姿勢を批判している。また最後には「これまで支えてくれた夫と母、法律チームに感謝したい」とヘンリー王子や母のドーリア・ラグランドにメッセージも。

一方、ANは「今回の判決に驚いている。判決文を注意深く検討し上訴するかどうかを決定する」と声明を発表している。強気なことで有名なイギリスのタブロイド業界。ANや同紙が次にどんな動きを示すのか、続報にも注目したい。