外出自粛を続けていると、在宅時間が長い分、家の中が汚れるのも早い気がするのは筆者だけだろうか。

土日にまとめて......と考えていたはずなのに、どうしても面倒でもっと後回しにしてしまう。

そんな状況を改善する、とある大学生のアイデアがツイッター上で注目を集めている


「洗濯物一掃SALE」...!?(写真はsora.Fさんから)

これはツイッターユーザーのsora.Fさん(@13237sora)が、2021年1月27日に投稿した写真。

sora.Fさんは、以前にも「面接フィルター」や「ファンサうちわ」という斬新なグッズを発明している。

今回sora.Fさんが考えたのは、「家事」に値段を付けるというもの。

例えば、洗濯機には「洗濯 1点につき29円」、流しには「食器洗い 1皿54円」と書かれた紙が貼られている。

その家事を達成すると、報酬としてお金がもらえるという仕組みなのだ。たしかにこれなら、面倒な家事に取り掛かる気になれるかも......。むしろ、やりたくなってしまうかもしれない。

このアイデアには

「入浴でお金がもらえるなんて素敵!」
「良いですね!
コレは子供の教育にも参考にさせていただきます!」
「これは天才ですね」

などの声がツイッターで上がっている。

18時から22時は入浴タイムセール



このお得感あふれるアイデアについて、28日、 sora.FさんがJタウンネット編集部の取材に応じてくれた。

それぞれの家事の価格は、ゴロ合わせで決めたそうだ。洗濯は「29円(フク)」、 食器洗いは「54円(ゴシゴシ)」、入浴は「249円(ニュウヨク)」......といった具合に。なお、入浴して249円もらえるのは18時から22時の「タイムセール」のみ。その他の時間は、「26円(フロ)」だ。

言われるまで気づかなかった筆者が感心していると、

「家事労働に対する価格設定はなかなか難しく、大学生が独断で決めて発信する訳にもいかないと感じました。とはいえ何らかの形で家事の労力を可視化したい。そこであえて値段を語呂にして、あくまでネタであると分かりやすくしました」

と、丁寧に補足してくれた。

1人暮らしを始めて3年が経ち、最近は家事に楽しさが見出せなくなっていたというsora.Fさん。そこで、「何かモチベーションを上げる工夫は出来ないだろうか」と考えたそう。

ヒントになったのは、「家事の手伝いをした子供に対しておこづかいを与える」という昔ながらのやり方だったと言う。

こうして、「家事を遂行した自分自身にご褒美として報酬をあげるシステム」が生み出された。

デザインが、スーパーのチラシ風なのは画として面白いのはもちろん、主婦(主夫)にウケるよう工夫したそうだ。

もともとは、自分で自分に報酬をあげるための発明だったようだが、親が子どもに手伝いをさせるときなど、さまざまなシチュエーションで活用できるとのこと。

sora.F さん自身、これのおかげで入浴と皿洗いをスムーズに済ませられたらしい。



今回のアイデアに大きな反響があったことについて、感想を尋ねると、

「ツイッター上のお母様方からは『強気な価格設定』『是非取り入れたい』などの声を頂き、とても嬉しかったです。賃金労働として可視化されない家事の労力について、再考するきっかけになればいいなと思います」

と、コメントした。

ちなみに、この「家事チラシ」は、コンビニのネットワークプリントで印刷できるそう。日々の家事が面倒で仕方ない人は、導入してみてはどうだろう。