【海外発!Breaking News】体重260キロだった24歳女性が182キロへ「1日にコーラ6リットル、5000キロカロリーの食事はやめた」(スコットランド)
20代前半で体重が260キロにまで達してしまった女性が、英テレビのドキュメンタリー番組に出演してダイエットに挑戦した。女性は1年で約80キロの減量に成功しており、6年間も外出しなかった生活に変化が現れたという。『The Sun』などが伝えた。
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スコットランド、ノース・ラナークシャーにある小さな町エイドリーに暮らすAJさん(24)は、幼い頃から肥満気味で14歳の時には体重が95キロもあった。学校では体型のことでいじめられ、3食以外にも一日にコカ・コーラ6リットル、小さなケーキを12個平らげるなど食に走り、むしゃくしゃする気持ちを紛らわした。こうしてAJさんの体重は、16歳で高校を卒業するまでに158キロを超えた。
AJさんは「高校を卒業してからは、体型のことが気になって外出を避けるようになり、働くこともありませんでした。そうしているうちにどんどん体重だけが増え、ついには一日19時間を自宅のリビングに敷いたマットの上で過ごすようになりました。もちろん友達などできるはずもなく、話す相手は一緒に暮らす母だけでした。孤独でしたが、外出しても冷たい視線に晒されるだけでますます人目を避けるようになりました」当時を振り返る。
そんな娘に推薦カロリーの2倍以上にあたる一日約5000キロカロリーの食事を与えていたのは、夫トーマスさん(54)と別居中で無職の母シャロンさん(44)で「娘は大きな赤ちゃんと一緒。しっかりと食べさせなくては」と娘の世話を生きがいとするようになった。
こうしてAJさんの体重は多い時で260キロに達し、ついにはトイレに行ったりシャワーを浴びるのも一人ではできなくなってしまった。また睡眠中に呼吸が止まってしまうのを心配したシャロンさんがすぐ隣で眠るようになり、プライバシーもなくなった。
AJさんは「空腹だと感じたことはありませんでした。母が目の前に食事を置いてくれるので、それを食べるだけの生活。退屈なので食べることが生きることでした。1年で体重が67キロ増えたこともありましたが、食生活を変えることはありませんでした」と6年以上も異常な生活が続いたことを明かした。
しかしAJさんはその後、医師に「5年後の命は保証できない」と断言され、藁をもつかむ思いでイギリスの国民保健サービス(NHS)に肥満外科手術の申請をしたが、「糖尿病を患っているわけでもなければ、すぐに命の危険があるわけでもない」と却下された。また4年前からは、男女のどちらにもはっきりと当てはまらない「ノンバイナリー」を名乗るようになり、乳房切除と子宮摘出術を希望したものの、医師からは「減量しなければ危険すぎて手術はできない」と冷たくあしらわれた。
そんなAJさんに救いの手を差し伸べたのが、英テレビ局「チャンネル4」のドキュメンタリー番組『Shut-Ins: Britain’s Fattest People』だった。番組は肥満の人々の苦悩やダイエットに焦点を充てたもので、AJさんは「これを逃したら、自分は一生変わることはないだろう」と番組に出演することを決意。医師らのカウンセリングを受けながら一日に摂取する総カロリーを800キロカロリーに制限し、まず31キロの減量に成功した。また昨年2月にはスリーブ状胃切除術を受け、胃の4分の3を切除した。
AJさんは「どんなにつらくても、絶対に減量に成功する」と心に決めていたそうで、手術から約1年が経った現在の体重は182キロと、ピークの頃から比べると約78キロも減った。「減量し将来に希望が持てるようになった」というAJさんは最後に、自分の夢についてこう述べている。
「本当は早く性別適合手術を受けたいのですが、医師には『テストステロンの注射を開始すると食欲が増すので、もう少し減量しないとできない』と言われています。でも少しずつ目標に近づいているのは確かなので、このまま規則正しい食事と運動を心がけたいと思っています。現在は車の運転の仕方を学んでおり、外出する機会も増えました。将来は大好きな犬を扱うビジネスができればと夢を膨らませています。」
ちなみに視聴者はAJさんの減量の成功を喜ぶ一方で、シャロンさんに対しては「母親として失格なのではないか?」「2人は引き離すべき」「治療が必要なのは母親だ」「肥満になったのは母親に責任があるのでは?」とかなり厳しい目を向けているようだ。AJさんのカウンセラーは「2人が依存しないようになることが、今後の減量の鍵になるだろう」と話しており、AJさんが約180キロの体重をどこまで落とせるのか注目が集まっている。
画像は『The Sun 2021年1月18日付「BIG ISSUE My weight shot to 41st after drinking 6 litres of cola a day - now I’ve shed more than 12st for gender reassignment op」(Credit: Channel 4)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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スコットランド、ノース・ラナークシャーにある小さな町エイドリーに暮らすAJさん(24)は、幼い頃から肥満気味で14歳の時には体重が95キロもあった。学校では体型のことでいじめられ、3食以外にも一日にコカ・コーラ6リットル、小さなケーキを12個平らげるなど食に走り、むしゃくしゃする気持ちを紛らわした。こうしてAJさんの体重は、16歳で高校を卒業するまでに158キロを超えた。
そんな娘に推薦カロリーの2倍以上にあたる一日約5000キロカロリーの食事を与えていたのは、夫トーマスさん(54)と別居中で無職の母シャロンさん(44)で「娘は大きな赤ちゃんと一緒。しっかりと食べさせなくては」と娘の世話を生きがいとするようになった。
こうしてAJさんの体重は多い時で260キロに達し、ついにはトイレに行ったりシャワーを浴びるのも一人ではできなくなってしまった。また睡眠中に呼吸が止まってしまうのを心配したシャロンさんがすぐ隣で眠るようになり、プライバシーもなくなった。
AJさんは「空腹だと感じたことはありませんでした。母が目の前に食事を置いてくれるので、それを食べるだけの生活。退屈なので食べることが生きることでした。1年で体重が67キロ増えたこともありましたが、食生活を変えることはありませんでした」と6年以上も異常な生活が続いたことを明かした。
しかしAJさんはその後、医師に「5年後の命は保証できない」と断言され、藁をもつかむ思いでイギリスの国民保健サービス(NHS)に肥満外科手術の申請をしたが、「糖尿病を患っているわけでもなければ、すぐに命の危険があるわけでもない」と却下された。また4年前からは、男女のどちらにもはっきりと当てはまらない「ノンバイナリー」を名乗るようになり、乳房切除と子宮摘出術を希望したものの、医師からは「減量しなければ危険すぎて手術はできない」と冷たくあしらわれた。
そんなAJさんに救いの手を差し伸べたのが、英テレビ局「チャンネル4」のドキュメンタリー番組『Shut-Ins: Britain’s Fattest People』だった。番組は肥満の人々の苦悩やダイエットに焦点を充てたもので、AJさんは「これを逃したら、自分は一生変わることはないだろう」と番組に出演することを決意。医師らのカウンセリングを受けながら一日に摂取する総カロリーを800キロカロリーに制限し、まず31キロの減量に成功した。また昨年2月にはスリーブ状胃切除術を受け、胃の4分の3を切除した。
AJさんは「どんなにつらくても、絶対に減量に成功する」と心に決めていたそうで、手術から約1年が経った現在の体重は182キロと、ピークの頃から比べると約78キロも減った。「減量し将来に希望が持てるようになった」というAJさんは最後に、自分の夢についてこう述べている。
「本当は早く性別適合手術を受けたいのですが、医師には『テストステロンの注射を開始すると食欲が増すので、もう少し減量しないとできない』と言われています。でも少しずつ目標に近づいているのは確かなので、このまま規則正しい食事と運動を心がけたいと思っています。現在は車の運転の仕方を学んでおり、外出する機会も増えました。将来は大好きな犬を扱うビジネスができればと夢を膨らませています。」
ちなみに視聴者はAJさんの減量の成功を喜ぶ一方で、シャロンさんに対しては「母親として失格なのではないか?」「2人は引き離すべき」「治療が必要なのは母親だ」「肥満になったのは母親に責任があるのでは?」とかなり厳しい目を向けているようだ。AJさんのカウンセラーは「2人が依存しないようになることが、今後の減量の鍵になるだろう」と話しており、AJさんが約180キロの体重をどこまで落とせるのか注目が集まっている。
画像は『The Sun 2021年1月18日付「BIG ISSUE My weight shot to 41st after drinking 6 litres of cola a day - now I’ve shed more than 12st for gender reassignment op」(Credit: Channel 4)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)