大田原市の中学校に市内出身の方言作家で、とちぎ未来大使でもある嶋　均三さんが訪れ、生徒らに夢を持つ大切さなどを伝えました。

この取り組みは生徒たちに将来の夢や目標を考えるきっかけにしてもらおうと、さまざまな分野で活躍するとちぎ未来大使を講師に迎え、県内各地の中学校で開かれているものです。

新型コロナウイルスの影響から中止となる学校もありましたが２７日は若草中学校で立志式の一部として講座が開かれ、２年生８８人が旧黒羽町出身で栃木の方言を後世に伝える活動などをしている嶋　均三さんから話を聞きました。

嶋さんは大学卒業後、東京の八丈島や沖縄など全国各地を転々とする中で、地域の文化を反映した数々の方言と出会い、言葉の魅力を感じたといいます。

その経験から「自分の好きなものを突き詰めることが夢に近づく一歩になる」と思いを貫くことの大切さを話しました。

講演ではそのほか、嶋さん自らが考案した地域の魅力を伝える謎かけを披露するなどして、生徒たちに身近なものに改めて関心を持つ大切さを伝えていました。