日本列島を襲った厳しい寒波が、各地に大雪をもたらしている。思いもよらない被害を受けた方も多いようだ。心からお見舞い申し上げたい。

そんな中、2021年1月9日に投稿された次のようなツイートが、話題となっている。

写真は、大雪に見舞われた2階建ての民家のようだ。うず高く積もった雪は、家屋の1階をはるかに越えている。だが、その雪の上に見えるのは、エアコンの室外機のようだ。「エアコンの業者さんが『室外機の高さでその土地の積雪量がわかる』って言ってたんだけどこの写真みて笑ってた」というコメントが添えられている。

このツイートには、3万3000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(1月20日夕現在)。

ツイッターにはこんな声が寄せられている。

「めちゃくちゃ豪雪地帯じゃないですかあああ(室外機見て判断www)」
「1階超えてますね......」
「消火栓や道路標識の高さによっても、雪の多さが分かるようです」

やはり室外機の高さで、豪雪地帯とぴたりと分かるようだ。

Jタウンネット記者は、投稿者の紺谷@P90(@kntn_okd)さんに詳しい話を聞いてみた。

「室外機は無事です。ちゃんと温風が来ます(笑)」


紺谷@P90(@kntn_okd)さんのツイートより

投稿者の紺谷さんによると、実は、この写真は3年前、2018年の豪雪の時に撮った写真だという。21年は写真の高さより30センチくらい高く積もっているそうだ。

場所は、新潟県中越の南魚沼市。20年12月、関越自動車道で1000台が立ち往生し、52時間もの間、多くの人が高速道路上の車内で過ごすことを余儀なくされたが、その近くだという。「豪雪になると、1日6時間くらい雪かきしてないと家埋まります」と紺谷さん。

「今年も降雪は相変わらずで、室外機の高さに届くくらいまで雪がありますが、室外機は無事です。ちゃんと温風が来ます(笑)」

子どもの頃は、室外機の高さなど、まったく意識してなかったと言う紺谷さんだが、進学で県外に出た時に初めて、他の地域では室外機は低い位置にあるということを認識したそうだ。豪雪地帯では雪が降ると室外機が埋まることが、理解できなかったという。

「室外機は2階の高さにある方が、理にかなっているし、面白い(笑)」

なるほど、自宅の室外機、もう一度確認してみよう。そう思ったのは、記者だけではないだろう。