NTTドコモ、5Gのエリアマップを公開!ミリ波対応スポットも表示可能。10月30日時点の他に2021年3月末と2021年夏の対応予定エリアも案内
docomo 5Gのエリアマップが公開!拡大予定エリアも案内 |
NTTドコモは4日、同社の携帯電話サービスが使えるサービスエリアを地図上で確認できる「エリアマップ」( https://www.nttdocomo.co.jp/area/ )に「5G(第5世代移動通信システム)」サービス( https://www.nttdocomo.co.jp/area/servicearea/index.html?rgcd=03&cmcd=5G )を追加しています。エリアマップでは2020年10月30日時点でのエリアのほか、2021年3月末および2021年夏の拡大予定エリアについても確認可能となっています。
カテゴリーは「スタジアム・オリンピック施設」や「交通施設」、「観光/商業施設」、「ドコモショップ」、「その他屋内スポット」、「その他屋外スポット」が用意されています。同社では今年10月16日に一時的に5Gのサービスエリアを公開しましたが、その後、数日後に非公開となっていましたが、再度、正式に提供開始しました。
なお、NTTドコモではこれまでは5Gのサービスエリアについては「5G | 通信・エリア | NTTドコモ」にてスポット一覧としてのみ案内しており、今年8月に実施した「5Gネットワーク展開戦略説明会」ではエリアマップの公開について検討するとしていましたが、今年サービス開始から半年以上経ってようやく地図上で確認できるようになりました。
NTTドコモでは今年3月25日から5Gサービスを提供しており、これまでのところは“スポット”という形でかなり限定した場所での展開となっています。また当初はSub6の3.7GHz帯(n78)および4.5GHz帯(n79)のみで提供していましたが、その後、9月23日からミリ波(mmWave)の28GHz帯(n257)におけるサービスも開始しています。
今回案内された5GのエリアマップではSub6およびミリ波を合わせた5G全体のものに加え、ミリ波については個別にスポットを地図上にプロットできるようになっており、5G対応エリアは赤く塗られており、2020年10月30日時点および2021年3月末予定、2021年夏予定を切り替えられるようになっています。
またミリ波対応スポットの表示はオン・オフできるほか、カテゴリー別に表示できるようになっており、色によって対応時期が分けられて表示されます。なお、5Gの各周波数帯の違いはわかりませんが、同社では今後、4G向けの周波数帯を5Gに転用した場合には利用者がわかるように開示することを明らかにしています。
東京都新宿駅周辺の2020年10月30日時点
東京都新宿駅周辺の2021年3月末予定
現在公開されている5G対応エリアやミリ波対応スポットでは、例えば、東京・新宿駅周辺を見てみると、2020年10月30日時点ではかなり限定的であることがわかり、2021年3月末予定ではかなり拡大し、その後、2021年夏予定では2021年3月末予定とそれほど違いがないように思われます。
一方、北海道・札幌駅周辺では同様に2020年10月30日時点ではかなり限定的であり、2021年3月末予定で拡大し、さらに2021年夏予定でもさらに拡大するようです。なお、他社のauやSoftBankでは早々に既存の4Gの周波数帯をDSSを利用して5Gに転用する計画を示していますが、NTTドコモでは2021年後半以降に4G周波数帯の5Gへの転用を計画しているとのこと。
北海道札幌駅周辺の2020年10月30日時点
北海道札幌駅周辺のの2021年3月末予定
北海道札幌駅周辺のの2021年夏予定
そのため、5G向けに割り当てられた新周波数帯は幅が広いため、高速・大容量となりますが、周波数が高いので直進性は高いものの、電波が届きづらいのでエリア拡大にはコストと時間を要することが説明され、5G基地局を積極的に展開していくことでエリアを拡大する予定だということで、2020年6月時点で全国47都道府県で利用可能になっています。
今後の予定としても2021年3月末に政令指定都市を含む500都市、2021年6月末時点で1万局、2022年3月末時点で2万局、2023年度中に基盤展開率97.0%をめざしています。さらに同社では現在は4Gネットワークと連携したNSAでの提供となっていますが、本格的な5Gのみで運用するSAを2021年度中に開始予定となっています。
また5G対応製品もこれまではAndroidスマートフォン(スマホ)やモバイルWi-Fiルーターのみでしたが、10月23日にはいよいよ日本でシェアの高い5Gに対応した初のiPhoneとして「iPhone 12」および「iPhone 12 Pro」が発売され、5G対応製品の利用者も一気に増えそうで、今後は5Gの活用がより期待されてくると思われます。
記事執筆:memn0ck
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