わざわざ書かなきゃいけないの? 「レジ店員も水分補給します」...あるスーパーで見つけた「お客様へのお願い」に反響
「おねがいだから断りなく水分補給して」――
思わずそう言いたくなってしまう貼り紙が話題になっている。スーパーのレジに掲示されたものだ。
スーパーのレジに...(画像は投稿者提供)
その貼り紙は、次のような文章が書かれている。
「厚生労働省の推奨に従い
レジ担当者も勤務中の水分補給をさせていただきます。
お客様のご理解をお願い申し上げます」
この貼り紙は、あるツイッターユーザーが2020年7月23日に紹介したことで話題に。その内容を見たユーザーからは、
「水分補給は当たり前のことですよね」
「クレームつける人が居るから、掲示せざるをえないのかな」
「私も、好きな時に水分取って、好きな時にトイレ行きたいです。シフトの関係で、なかなかそうもいかないです」
「前の職場小売りだったけど お客様に失礼に当たるからって 勤務中の水飲みは禁止でした」
といったツイートが寄せられている。実際に現場で働く人からも、業務中になかなか水分補給できないとの声が上がっている。
掲示には「健康のために水を飲もう」と書かれており、まさにその通りなのだが...。なぜ、ここまで書かなくてはいけないのだろうか。
なぜ貼り紙を掲示しているのか
投稿者によれば、この貼り紙は、スーパーマーケット「オーケー 新山下店」(横浜市)の店内に貼られていたもの。撮影したのは20日だという。
なぜ、このような貼り紙を掲示しているのか。Jタウンネットはオーケー本部を取材し、8月8日、広報担当者から回答を得た。
担当者によれば、今回話題となっている貼り紙は、全店統一のものだそう。掲示した理由について、担当者は
「2015年当時の産業医からレジ係が水分を補給しやすいようにと指導されたことで掲示しました」
と説明する。
ということは、掲示以前は、水分補給を控えていたのだろうか。
「以前はバックヤード等、お客様の目に触れない所で補給していたそうです」
とはいえ、レジが混み合う時間帯などは、なかなかバックヤードに行っている時間はないだろう。
この貼り紙で、そうした状況は変わったのだろうか。担当者に聞いてみると、
「レジスタッフからは、人目を気にせず飲むことが出来るようになったと好評です。」
とのことだった。
またこの掲示が話題になったことにについて、担当者は
「ツイートは拝見していましたが、これほど多くの反響があるとは。ご理解いただけているコメントが多く、有り難いことと存じます」
としていた。