【前園真聖コラム】第306回「活躍している久保建英が次に狙うべきレベル」
まず、九州地方を襲った大雨の被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。みなさまの安全と被災地の1日も早い復興をお祈りしております。
さて、災害や新型コロナウイルスがまた猛威を振るいだしたという話題が続く中で、何とか明るい話を見つけようと思うと、やはり最近の久保建英の活躍ということになります。
レアル・マドリーからマジョルカにレンタル移籍したときは、すでにチームが出来上がっていたり若かったこともあり、馴染むのに時間がかかりました。試合に出たとしても与えられた時間は短く、大変だったと思います。
ですがその少ない出場時間の中で久保は自分の良さを出し、次第に信頼を勝ち取りました。少ないチャンスの中でゴールやアシストなどの結果も出しています。今ではチームにとって欠かせない存在になったというのは、誰が見ても間違いない評価でしょう。
ただ惜しいのは、マジョルカが残留をかけて戦うチームなので攻撃の選手でも守備に追われる時間が多く、久保本来の良さ全てを出しているというわけではないということです。成績がもっと上位のチームに行けば久保の特長はもっと生きるでしょう。
では久保がレアルに戻れるか、あるいは戻るかというと、僕はそうではないと思います。レアルの選手層の中では久保も出場時間を減らすでしょう。コンスタントに使ってもらえるという存在ではまだありません。
今はしっかりと常に試合に出ることが重要です。ですから次のステップとしてヨーロッパリーグに出られるような中堅レベルのクラブに移籍することが目標になるのではないでしょうか。
久保もシーズンを戦ってみて、自分がどのクラブだったら通用するか、試合に出られるかも見極めていることでしょう。そしてドリブル、シュート、周りをうまく使うスキルなど十分に通用しているので、さらにレベルアップを求めていくのではないでしょうか。
そうやって焦らず一歩ずつ先に進んでいくのが、ピッチでの態度やコメントなどを見ても非常に落ち着いている久保らしいのではないかと僕は思っています。
さて、災害や新型コロナウイルスがまた猛威を振るいだしたという話題が続く中で、何とか明るい話を見つけようと思うと、やはり最近の久保建英の活躍ということになります。
レアル・マドリーからマジョルカにレンタル移籍したときは、すでにチームが出来上がっていたり若かったこともあり、馴染むのに時間がかかりました。試合に出たとしても与えられた時間は短く、大変だったと思います。
ただ惜しいのは、マジョルカが残留をかけて戦うチームなので攻撃の選手でも守備に追われる時間が多く、久保本来の良さ全てを出しているというわけではないということです。成績がもっと上位のチームに行けば久保の特長はもっと生きるでしょう。
では久保がレアルに戻れるか、あるいは戻るかというと、僕はそうではないと思います。レアルの選手層の中では久保も出場時間を減らすでしょう。コンスタントに使ってもらえるという存在ではまだありません。
今はしっかりと常に試合に出ることが重要です。ですから次のステップとしてヨーロッパリーグに出られるような中堅レベルのクラブに移籍することが目標になるのではないでしょうか。
久保もシーズンを戦ってみて、自分がどのクラブだったら通用するか、試合に出られるかも見極めていることでしょう。そしてドリブル、シュート、周りをうまく使うスキルなど十分に通用しているので、さらにレベルアップを求めていくのではないでしょうか。
そうやって焦らず一歩ずつ先に進んでいくのが、ピッチでの態度やコメントなどを見ても非常に落ち着いている久保らしいのではないかと僕は思っています。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。