by Airman 1st Class Andrew Bertain

2019年12月に発足した「アメリカ宇宙軍」に、最初の攻撃兵器として敵対勢力の人工衛星の機能を妨害するシステムが配備されていることが明かされています。

U.S. Builds Ground-Based Arsenal to Jam Russia, China Satellites - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-04-17/u-s-space-force-is-arming-to-jam-russian-and-chinese-satellites



Space Force Developing Weapon Systems To Block Chinese, Russian Satellites

https://www.ibtimes.com/space-force-developing-weapon-systems-block-chinese-russian-satellites-2961500

アメリカ宇宙軍は「宇宙での優位性保持」を目的として2019年12月に正式に発足しました。

配備されたのはL3Harris Technologies製の兵器で、対象となる人工衛星の通信能力を遮断できるジャミングシステム。まずは16基が引き渡し済みで、さらなる増備計画があるほか、能力を高めた「Meadowland」と呼ばれる新システムの開発も進められているとのこと。

アメリカ国防情報局の2020年1月のレポートによると、ロシアと中国はアメリカを監視する衛星ネットワークを構築しているとのことで、宇宙軍のジャミングシステムはこれに対抗するものであるとみられます。

スティーブン・ブローガン宇宙軍中佐はBloombergに対して「我々が宇宙軍として行っていることは、攻撃的な性質のものではありません」とコメントしています。

軍関係者の中には、宇宙を戦場とすること、特に、目標を破壊してスペースデブリを増加させることに反対する声があり、ブローガン中佐はジャミングシステムがスペースデブリを発生させるようなものではないと説明しています。