食器洗いや洗濯…家事にひそむムダな待ち時間の解消法
みなさんは「待ち受け家事」という言葉をご存知ですか?
「これは、『家族のためにじっと待ち、自分のやりたいことができずにいた経験』のことを言うそうです」と話すのは、ライフオーガナイザーの香村薫さん。身に覚えのある人も多いのではないでしょうか。
香村さんが全国の主婦をヒアリングした、1万件に及ぶやり取りのなかで、「これぞ待ち受け家事!」と感じた項目と、その解消法を教えてもらいました。
「待ち受け家事」を減らして時間を有効活用する
●家族(とくに子ども)がご飯を食べ終わるのを待つ家事
「お子さんや夫がご飯を食べ終わるまで待っている時間ってありませんか?」と香村さん。
「子どもであれば『ひとりで食べさせるのはかわいそう』や『まだ年齢が小さいので食べるのを手伝ってあげなきゃ』、夫であれば『晩酌につき合う』、といったところでしょうか。
ではなぜ待つのか? をつきつめていくと、最後は『食器を一度に洗いたいから』に落ち着くという意見が多いのです。私自身もまったく同感です」
朝起きたときに昨晩の食器が洗わずに残っていると朝からテンションが下がりますよね。そこで香村家では、家族間のルールをつくることに。
<対処法>
最後に寝る人がキッチンシンクを必ずからっぽにして寝ること
「このルール発動後は、私が子どもの寝かしつけで一緒に寝落ちしてしまう日は、夫が洗い物をしてくれるようになりました。また、『テレビまだ観る? 私寝るけど食器が…」などと言うと、慌てて家族が寝る日もあります(笑)。いずれにせよ、『朝起きたときにはキッチンはスッキリ状態』というのが家族の共通認識になるよう、お互いが歩み寄ることが大切だと感じました」
●お弁当が冷めるまで待つ家事
朝のバタバタ時間に、お弁当をつくっているお母さんは多いですよね。
「お弁当が冷めるまでフタを閉められないので待っている、という時間はありませんか? これをなんとか仕組みで解決しようと考えた対処法がこちらです」
<対処法>
お弁当箱自体を冷凍室に収納しておく
「これなら容器が冷えているので熱々のご飯やおかずが早く冷めます。容器に加えて、おかずの小分けカップやピック、バランなどのお弁当グッズすべてを冷凍室に入れておくとさらにいいですね。私はお弁当の傷み防止にいつも保冷剤をつけるのですが、お弁当を取り出すときに目に入るので忘れずにすみます。最初は洗ったお弁当箱を冷凍室に収納することに違和感があったのですが、今では食品保存容器も冷凍室に収納するようになりました」
●洗濯機をスイッチONするのを待つ家事
洗濯物を干してから寝たいのに、まだ洗濯が終わらない…と待つ時間もありますよね。
「疲れている夜中にこの状態だとストレスも溜まりますよね。わが家は、これを家電で解決することにしました」
<対処法>
ドラム式乾燥機能つき洗濯機を導入する
「夜お風呂から最後に出た人が洗濯機のスイッチをONするようルールをつくりました。朝起きるとドラムのなかでホカホカの衣類が待っているという状況です。うれしい誤算としては、朝のホカホカ衣類をドラムのなかから取り出すと、これを着たい! という気持ちが湧いてくることです。結局昨日着ていた服(下着)をまた着て過ごすようになるので(笑)、畳む衣類がグッと減りました」
「待つ時間」を減らすために、さまざまな工夫を行っている香村家。
もちろん、家電の利用などはすぐには難しいかもしれませんが、家族内でのルールづくりでぐっとラクになることはたくさんあります。
ぜひ参考にしてみてください。
●教えてくれた人
【香村薫さん】
ライフオーガナイザー。「ほどよいミニマリスト」としてテレビや雑誌などで活躍。防災士の資格をもつ。ブログ「ほどよいミニマリストに。ミニマライフ.com
」を主宰。『トヨタ式おうち片づけ‐5つの「しくみ」でみるみる片づく!
『トヨタ式超ラク家事‐5つの「S」でスイスイはかどる!
』(ともに実務教育出版)、『トヨタ式 家事シェア
』(主婦の友社)など著書多数
「これは、『家族のためにじっと待ち、自分のやりたいことができずにいた経験』のことを言うそうです」と話すのは、ライフオーガナイザーの香村薫さん。身に覚えのある人も多いのではないでしょうか。
香村さんが全国の主婦をヒアリングした、1万件に及ぶやり取りのなかで、「これぞ待ち受け家事!」と感じた項目と、その解消法を教えてもらいました。
「待ち受け家事」を減らして時間を有効活用する
「待っているだけ」の家事は減らせる!時間を有効活用するために
●家族(とくに子ども)がご飯を食べ終わるのを待つ家事
「お子さんや夫がご飯を食べ終わるまで待っている時間ってありませんか?」と香村さん。
「子どもであれば『ひとりで食べさせるのはかわいそう』や『まだ年齢が小さいので食べるのを手伝ってあげなきゃ』、夫であれば『晩酌につき合う』、といったところでしょうか。
ではなぜ待つのか? をつきつめていくと、最後は『食器を一度に洗いたいから』に落ち着くという意見が多いのです。私自身もまったく同感です」
朝起きたときに昨晩の食器が洗わずに残っていると朝からテンションが下がりますよね。そこで香村家では、家族間のルールをつくることに。
<対処法>
最後に寝る人がキッチンシンクを必ずからっぽにして寝ること
「このルール発動後は、私が子どもの寝かしつけで一緒に寝落ちしてしまう日は、夫が洗い物をしてくれるようになりました。また、『テレビまだ観る? 私寝るけど食器が…」などと言うと、慌てて家族が寝る日もあります(笑)。いずれにせよ、『朝起きたときにはキッチンはスッキリ状態』というのが家族の共通認識になるよう、お互いが歩み寄ることが大切だと感じました」
●お弁当が冷めるまで待つ家事
朝のバタバタ時間に、お弁当をつくっているお母さんは多いですよね。
「お弁当が冷めるまでフタを閉められないので待っている、という時間はありませんか? これをなんとか仕組みで解決しようと考えた対処法がこちらです」
<対処法>
お弁当箱自体を冷凍室に収納しておく
「これなら容器が冷えているので熱々のご飯やおかずが早く冷めます。容器に加えて、おかずの小分けカップやピック、バランなどのお弁当グッズすべてを冷凍室に入れておくとさらにいいですね。私はお弁当の傷み防止にいつも保冷剤をつけるのですが、お弁当を取り出すときに目に入るので忘れずにすみます。最初は洗ったお弁当箱を冷凍室に収納することに違和感があったのですが、今では食品保存容器も冷凍室に収納するようになりました」
●洗濯機をスイッチONするのを待つ家事
洗濯物を干してから寝たいのに、まだ洗濯が終わらない…と待つ時間もありますよね。
「疲れている夜中にこの状態だとストレスも溜まりますよね。わが家は、これを家電で解決することにしました」
<対処法>
ドラム式乾燥機能つき洗濯機を導入する
「夜お風呂から最後に出た人が洗濯機のスイッチをONするようルールをつくりました。朝起きるとドラムのなかでホカホカの衣類が待っているという状況です。うれしい誤算としては、朝のホカホカ衣類をドラムのなかから取り出すと、これを着たい! という気持ちが湧いてくることです。結局昨日着ていた服(下着)をまた着て過ごすようになるので(笑)、畳む衣類がグッと減りました」
「待つ時間」を減らすために、さまざまな工夫を行っている香村家。
もちろん、家電の利用などはすぐには難しいかもしれませんが、家族内でのルールづくりでぐっとラクになることはたくさんあります。
ぜひ参考にしてみてください。
●教えてくれた人
【香村薫さん】
ライフオーガナイザー。「ほどよいミニマリスト」としてテレビや雑誌などで活躍。防災士の資格をもつ。ブログ「ほどよいミニマリストに。ミニマライフ.com
」を主宰。『トヨタ式おうち片づけ‐5つの「しくみ」でみるみる片づく!
『トヨタ式超ラク家事‐5つの「S」でスイスイはかどる!
』(ともに実務教育出版)、『トヨタ式 家事シェア
』(主婦の友社)など著書多数