【MLB】年俸23億円のヤ軍外野手はやはり“不良債権”!? ファンの96%が「捨てるべき」
田中は94%が「残すべき」、ジャッジ&トーレス&ルメイヒュー&ウルシェラも支持絶大も…
19日(日本時間20日)のリーグ優勝決定シリーズ第6戦でアストロズに4-6で敗れ、2勝4敗で敗退したヤンキース。田中将大投手は自身初のワールドシリーズ進出はならず。だが、厳しいニューヨークのメディアやファンからは今年も勝負強さを絶賛された。地元メディアが実施したアンケートでは、「残すべき」「捨てるべき」の2択で「残すべき」が94%以上という圧倒的な支持を集めている。一方で、超高額年俸ながら結果を残せてない選手には厳しい評価も……。2年連続で出場ゼロに終わったジャコビー・エルズベリー外野手は圧倒的な“不支持票”を集めている。
ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」が「ヤンキースは残すべきか捨てるべきか?」とのタイトルで掲載した特集記事。ファンへのアンケートも行っており、「残すべき」「捨てるべき」の2択となっている。田中は2500以上の投票で実に94%以上の「残すべき」票を集め、同メディアも「残すべき」と断言。ポストシーズンでの勝負強さを絶賛した。
田中よりも支持率が上だったのは、アーロン・ジャッジ外野手の95.91%、ジオ・ウルシェラ内野手の96.24%、DJ・ルメイヒュー内野手の98.42%、グレイバー・トーレス内野手の98.02%とわずか。投手では、田中がNO1の“支持率”となっている。シーズン後にオプトアウト(契約破棄)の権利を持っているため、去就が注目されているアロルディス・チャップマン投手は「残すべき」が54.72%と優勢で「NJ.com」も「スーパーブルペンを維持するために、ヤンキースには彼が必要である」と訴えている。
また、けが人続出の中で安定したチームを作ったブライアン・キャッシュマンGM、アーロン・ブーン監督も「残すべき」がそれぞれ80.5%、81.63%と支持されており、記事でも「キャッシュマンはヤンキースが必要としている先発投手を補強せず、最終的にそれが響いたが、故障者リスト入りが39度あったにも関わらず、103勝したチームを作った」「ブーンは2年連続で100勝以上とし、怪我で次々にスターを失った後もチームをまとめた」と高く評価している。
一方で、途中加入でポストシーズンは低調に終わったエドウィン・エンカーナシオン内野手は「捨てるべき」が88.87%と“不支持”が圧倒的。記事でも「捨てるべき」と断言しており、「DHとして起用した方が良い選手をヤンキースは何人抱えられるだろうか?」と切られている。また、ゲーリー・サンチェス捕手については、「NJ.com」は「サンチェスは最盛期に入るはずである。鼠径部の怪我を繰り返していることが大きな懸念であり、それについて対処する必要がある」と「残すべき」を選んでいるが、アンケートでは「捨てるべき」が55.72%と厳しい結果だ。
スタントンも酷評、エルズベリーは「捨てるべき」の理由すらなし…
そして、メディア、ファンの両方から酷評されている選手も……。ジャンカルロ・スタントン外野手は「捨てるべき」が76.29%。今季、レギュラーシーズンは左上腕二頭筋、左肩、左ふくらはぎ、膝の故障で出場18試合のみ。ポストシーズンでも12日(同13日)のリーグ優勝決定シリーズ初戦で右大腿四頭筋を負傷し、第2〜4戦を欠場。第5戦で復帰したものの、3打数無安打に終わり、敗退が決まった第6戦も欠場した。今季のポストシーズンは9試合中5試合に出場し、打率.231、1本塁打、3打点という成績だった。
マーリンズに所属していた14年オフに13年総額3億2500万ドル(約352億8200万円)の超大型契約を結んだスタントンは、今季年俸も2600万ドル(約28億2300万円)と高額だが、ほとんどチームの力になることはできず。寸評でも「捨てるべき」が選択されたが、「しかし、どうやって? スタントンの3億2500万ドルの大型契約は、8年後に終わるまでヤンキースの重荷になるように思える」と、トレードでの放出も困難な契約内容を嘆いている。
更にひどいのはグレッグ・バード内野手とエルズベリーの2人。アンケートでは、バードは「捨てるべき」が92.48%と驚きの数字だが、エルズベリーはさらに悪い96.01%。「残すべき」が3.99%という絶望的な支持率だ。エルズベリーは上から9番目で名前が登場するが、寸評は「皆さんがここまで読んでいるか確認したかっただけ」と、もはや「捨てるべき」の理由すら書かれていない。
2013年オフに宿敵レッドソックスからFAとなり、7年総額1億5300万ドル(約166億円)でヤンキースに加入したエルズベリー。しかし、ファンが期待するパフォーマンスは見せられず、最近2シーズンは故障もあって出場なし。今季年俸は2114万ドル(約23億円)だった。完全に“不良債権”化してしまった高額プレーヤーへの風当たりは年々強くなっている。
ポストシーズンではアストロズに強さを見せつけられたヤンキース。2009年以来の世界一へ向けて、オフにどのような動きに出るのか、注目が集まる。(Full-Count編集部)