北海道・知床半島の付け根付近にある斜里町の川で8月下旬、海から遡上(そじょう)したばかりのカラフトマス約2500匹が死んでいたことが分かった。

 町は「密漁者が毒物を流した可能性も否定できない」として、専門機関に水質調査などを依頼し、原因を調べている。

 町によると、大量のマスの死骸が見つかったのは、奥蘂別(おくしべつ)川の河口付近から、その支流の海別(うなべつ)川の下流にかけての計約1・5キロ。8月30日に「北見管内さけ・ます増殖事業協会」(網走市)の職員が見つけた。多くは2年前、両川の水系で孵化(ふか)した稚魚が成長した個体とみられるという。

 町は約2千匹(約3・3トン)を回収して、調査を開始。死骸の検査や関係者への聞き取りなどから、疫病ではなく、8月29日から30日にかけての夜間に死んだ可能性が高いことが分かった。現在、川の水質の検査を行っているという。

 町水産林務課の森高志課長は「遡上したばかりのカラフトマスがこれほど死んだことは斜里町ではない。密漁や不法投棄によって川に毒物が流された可能性も否定できない」と話している。(神村正史)