全長160km!?日本で一番長い村
鹿児島県にある十島村は、日本で一番長い村です。種子島の南につながる島々がひとつの村になっていて、端から端まで160kmもあります。8月19日の『多田しげおの気分爽快!!〜朝からP・O・N』では、十島村の宝島出張所、所長の平田祐喜さんに電話で伺いました。
宝島伝説?
十島村は、12の島からなっています。
最も北にあるのが口之島、そこから12の島が並んでいて、最南端の横当島まで、その距離が160km。約700人の方々が暮らしています。
海風のため、夏の昼間でも気温は意外と上がらないそう。東京や名古屋など、昼間の気温が35度を超えるところからすると、うらやましい気候です。
宝島という名前の由来は諸説あるそうです。このあたりの島はトカラ列島と呼ばれていて、それがなまってタカラとなったという説が有力だと言われています。
金銀財宝の伝説もありますが、残念ながらまだ見つかっていないそうです。
それぞれの島に特徴が
島々それぞれに風景は違うようです。
平田さん「南北に非常に長いので、島によって気候も風景も生息する動植物もまったく違っています。ひとつの村ですけど、これだけ違うのも珍しいと思います。ただ行き来はかなり不便です」
そして驚くことに、十島村の役場は県庁所在地の鹿児島市にあります。
平田さん「中之島にあったこともありますが、国や県の連携とか、移動や経費、時間もかかるので、行政上の観点から鹿児島市内に位置した方がいいということになりました」
祭事などは村として行われるのでしょうか?
平田さん「ひとつの村ではちょっと難しいので、島ごとに独自の文化が根付いていて、それぞれいろいろな神事が残っています」
島立ち
島に小中学校はありますが、高校進学となると鹿児島市の方へ行くそうです。
平田さん「これを"島立ち"と言っています。中学を卒業すると、親元を離れ、寮とか下宿に住んで、自立していきます」
宝島出身の平田さんも「島立ち」をしたひとり。鹿児島市の高校に行き、成人して宝島に戻ってきたそうです。
平田さん「Uターンです。昔から『島に帰ってきてじいちゃんのお百姓を手伝うんだ』と言っていました。4年ほど前に今の職があいて、就職して帰ってきました。
島には遊技場とかありませんが、その分こどものころは毎日夏は海で泳いだり、魚釣りをしたり。夕方になれば、親がバーベキューをして、夜は星を眺めて楽しむという贅沢な生活をしていたので、それをこどもにも体験させていけたらと思います」
観光で十島村を訪れる方は多いのでしょうか?
平田さん「意外と多くて、一度来てみたかったとか、学生のボランティアさんを受け入れたりもしています」
多田は「自然を味わいたいという方が多いのでしょうね」と、観光で訪れる人たちに深い共感をよせました。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!〜朝からP・O・N
2019年08月19日07時38分〜抜粋(Radikoタイムフリー)