ニューカッスルの武藤 photo/Getty Images

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何かとお騒がせなマイク・アシュリー氏がニューカッスルのオーナーになってから12年、現在は中東の富豪にクラブを売却する話が浮上しており、すでに合意に至ったとも言われている。ニューカッスルに大きな変化が起こるかもしれないが、『The National』がマイク・アシュリー体制を振り返る特集を組んでいる。

その特集とは、「マイク・アシュリー体制に獲得されたベストイレブン&ワーストイレブン」だ。補強には必ず失敗もあるものだが、この12年の成功と失敗の両方を見ていこうとの企画だ。

まずベストの方には、昨年獲得したGKマルティン・ドゥーブラフカ、現在のチームの守備を支えるDFファビアン・シェア、今季前線で躍動したFWサロモン・ロンドン、アヨゼ・ペレス、現代を代表するファンタジスタとして魔法のようなプレイを見せてくれた現レンヌのMFハテム・ベン・アルファ、チェルシーでも活躍したFWデンバ・バ、フランス代表歴もある司令塔ヨアン・キャバイェ、現在リヴァプールで大活躍するMFジョルジニオ・ワイナルドゥムらが選出されている。いずれも有名な選手で、彼らは成功の方に分類される。

では、ワーストイレブンはどうなっているのか。残念なことに、ここに昨夏マインツから加わった日本代表FW武藤嘉紀が選ばれてしまっているのだ。まだ1年しか経っていないが、同メディアは「残したインパクトは僅か」と手厳しい。今季は思うように出場機会を確保できず、1得点しか奪うことができなかった。現時点ではワースト級と評価されてしまっているようだ。

他には2014年にモナコから600万ポンドの移籍金で加わりながら、リーグ戦1得点に終わったFWエマニュエル・リヴィエール、かつてJリーグの柏レイソルなどでもプレイ経験があり、CSKAモスクワでは本田圭佑と同僚だったFWセイドゥ・ドゥンビア、今は酒井宏樹の相棒としてマルセイユの中心人物となっているが、ニューカッスルでは得点を決められなかったFWフロリアン・トヴァンらが選ばれている。

武藤にはまだ挽回のチャンスが残されているが、ワーストイレブンから脱却できるのか。1年目の評価は非常に厳しいものとなっている。