CBS MarketWatchによると、17日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月物は、産油国イランの核開発問題をめぐり、同国と欧米諸国との間で緊張が高まっていることに加え、世界8位の産油国であるナイジェリアで、武装勢力による石油関連施設への攻撃が続いていることから、需給逼迫（ひっぱく）懸念が高まって買われ、一時1バレル＝66.45ドルまで上昇した後、前週末比2.39ドル（3.7％）高の1バレル＝66.31ドルと3ヵ月ぶりの高値で引けた。

　　IEA(国際エネルギー機関)は17日、石油月報を発表し、2006年の世界の原油需要が、2005年の1.3％増を上回る2.2％増になるとの見通しを示したことも、買いを支えた。IEAではまた、2006年のOPEC(石油輸出国機構)の生産能力を、現在の水準から日量100万バレル増加すると見込んでいる。

　　ガソリン先物は、同9.22セント（5.3％）高の1ガロン＝1.8233ドルと続伸、10月半ば以来の高値で引けた。また、暖房油も同7.65セント（4.5％）高の1ガロン＝1.7915ドルと続伸した。天然ガスは同4％以上値を上げ、同37.7セント高の100万Btu＝9.168ドルで引けている。【了】