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12月8日「サワコの朝」のゲストは、歌手の森口博子さん。90年代初め、いわゆる“バラドル”の元祖として視聴者のハートを掴むと、レギュラー番組12本をこなす売れっ子として活躍。さらに、歌手としての人気も上昇し紅白歌合戦に6年連続出場しました。現在は、アニメソングシンガーとしても絶大な支持を得て活躍する森口さん。今回は、歌うことでどんな苦難もはねのけてきた森口さんの軌跡を辿りました!

「ピンクレディー、山本リンダはいかん。床が抜けるけん。でも、振りがないアグネスチャンはオッケー!」貧しかった幼少期を支えた希望の歌

森口さんが選んだ「記憶の中で今もきらめく1曲」は、アニメ「キャンディ♡キャンディ」のエンディングテーマ曲「あしたがすき」でした。曲との思い出を伺うと見えてきたのは森口さんの幼少期。小学校2年生の時にご両親が離婚して以来、お母様が女手一つで四姉妹を育ててくれたと当時を回顧しました。「まぁ、貧しくて。キャンディは、施設で育った女の子なんですけど、どんな逆境とかつらいことがあっても人のせいにしないんですよ。それをテレビで見ててキャンディがかわいそうって毎回、嗚咽なんです。でも、キャンディが頑張りよるっちゃけん。頑張らないかん」と自身をキャンディと重ねながら、つらくても前を向いてきた"希望の歌"的存在だと話しました。続けて「六畳二間のボロボロの"緑荘"っていうアパートに住んでいて...。友達に"どこに住んどうと?といわれても"グリーンハイツ"って言ってたような(笑)」と、少しでもシャレた印象にしようと努めたエピソードを披露した森口さん。当時、唯一家庭を明るく照らしていたのは歌だったそうで「私が歌うと母も嬉しそうな顔をするし、家族も明るくなる。歩くと床が抜けそうな家だけど、笑っていられた」と言うと「ピンクレディー、山本リンダはいかん。床が抜けるけん。でも、振りがないアグネスチャンはオッケー!」だと母から注意されたと話し「跳んだら(床が)抜けるじゃないですか(笑)。母親におうちを1軒プレゼントするって小学校の頃から言っていました」。曲が流れると思わず涙ぐんだ森口さんですが、キャンディのように貧しいながらも明るく踏ん張った幼少期をお話してくれました。

「夢には締め切りがないんだなっていうことをいつも感じます。」森口博子の七転び八起きの精神

森口さんは、幼い頃から歌手になることを夢見ていたと言います。デビューを目指しオーディションに挑み続けた当時は「受けまくりの落ちまくりで、泣きながら帰ると必ず母が「次があるじゃない」って励ましてくれた」と回顧。高校受験の時期には「母子家庭だったので県立の高校に入らないと、学費とかが凄く大変。受験に集中したいので一度だけオーディションを断りました」と話すも母親に背中を押されて受けたこのオーディションで見事優勝したことを告白。「夢には締め切りがないんだなっていうことをいつも感じます。母の言葉で...」とデビューへの道を二人三脚で切り開いた事を明かしました。しかしデビュー後、すぐにリストラ宣告を受けたそうで「何でもするから帰さないで下さい」と懇願した当時を告白。これを機に始めたバラエティ初仕事は「雄のロバを口説いてきなさいというミッション。人間の男の子だと思って"ロバリン"って言って耳に息を吹きかけた」と過酷なロケを笑顔で話す森口さん。「良い画が撮れましたって言われて(笑)。そこからレギュラーが12本とか。多いときで一日4本の時もありました」と睡眠時間2〜3時間の多忙を極めていた当時を話しました。現在は「私の全身は"アニソン"で出来ています」と言いアニソン界の歌姫として活躍。苦手なことは結婚で、デートよりディナーショーが大切だと話し、仕事に活かすためエゴサーチに勤しんでいるそうです。最後には「結婚にも締め切りはありません」と今後が楽しみな一言で締めくくりました。

「サワコの朝」はインタビューの達人・阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組です。MBS/TBS系で毎週土曜あさ7時30分から放送中。ゲストの心に残る音楽と秘蔵トークをお楽しみに!

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