『孤狼の血』松坂桃李、役所広司との共演は「何よりの宝」、“狂犬”演じた中村倫也は「童顔の僕がヤクザで…」
映画『孤狼の血』完成披露舞台挨拶が25日、都内・丸の内TOEIにて行われ、キャストの役所広司、松坂桃李、真木よう子、中村倫也、音尾琢真、阿部純子、竹野内豊、伊吹吾郎、ピエール瀧、江口洋介、原作者の柚月裕子、監督の白石和彌が登壇した。
柚月裕子による原作は、2015年に発売されるや「第69回日本推理作家協会賞」受賞、「本の雑誌が選ぶ2015年度ベスト10」第2位、「このミステリーがすごい!」(2016年度版)第3位、「第154回直木賞」にノミネートされるなど話題を独占。物語の舞台は暴対法成立以前の広島・呉原市。暴力団系列の金融会社社員失踪事件をきっかけに、捜査する警察が仁義なき抗争「極道のルール」に触れていくさまが描かれる。
『日本のいちばん長い日』以来2度目の共演となった役所と松坂。共演してみて、松坂は「役所さんとバディを組ませてもらったことは、何よりの宝。この作品で役所さんが使っているライターがあるんですが、それをいただきました!」と、役所から受け継いだライターを片手に「きっと観終わった後には『羨ましい〜』と思うはずです。そんな濃厚な関係性の中でやらせてもらったのは、僕の中で宝物です」と感慨深い様子だった。
役所は「映画で2度目の共演ですが、ほとんど一緒のシーンが多く、楽しかったです。共演者として頼もしい存在で、本当に素晴らしい俳優さんだなと思いました」と褒め称えた。
一方、本作で今まで演じてきた役柄からは想像もつかないほど“危険な色気”を醸し出し、尾谷組構成員・永川恭二を熱演した中村は「ご覧の通り童顔の僕が、ヤクザで、左手に注射器・右手に銃を持つエキセントリックなキャラクターを演じました。白石さんがそんな役を振ってくださったので、一生懸命やらせていただきました。もしダメだったら、全部白石さんのせいにしようと思ってます(笑)」と役を振り返った。
ヤクザとの癒着を噂される呉原東署捜査二課・主任の大上章吾役に役所広司、彼の元で失踪事件を捜査する新人・日岡秀一役に松坂桃李、クラブ「リコ」のママ・高木里佳子役に真木よう子、広島県警監察官・嵯峨大輔役に滝藤賢一、役所扮する大上に並んで呉原東署捜査二課・主任の土井秀雄役に田口トモロヲ、五十子会組長・五十子正平役に石橋蓮司、尾谷組若頭・一之瀬守孝役に江口洋介が名を連ねる。監督は『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』で知られる白石和彌が務める。
映画『孤狼の血』は5月12日(土)より全国公開
©2018「孤狼の血」 製作委員会
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