CBS MarketWatchによると、不動産や旅行、ホテルなどの複合企業として知られる米センダントは24日の米株式市場の引け後に、2006年までに同社の中核4事業部門を会社分割することを正式に発表する見通しだ。米紙ウォールストリートジャーナルが23日付で、英紙サンデー･タイムズの記事として報じた。それによると、センダントは不動産と旅行、ホテル、レンタカーの4事業部門に会社分割され、分割後のセンダント自体は消滅するという。センダントの創業者であるヘンリー・シルバーマンCEO（最高経営責任者）は旅行代理店業に専念するとしている。

　　センダントは、シルバーマンCEOが数十回にわたる企業買収によって、今日の複合企業を作り上げてきたが、最近はこうしたビジネス戦略も投資家の支持が得られなくなっており、1年半前から非中核事業部門の売却を始めていた。

　　分割新会社となる不動産部門の傘下には、センチュリー21やコールドウェル・バンカー、また、旅行部門にはオービッツやガリレオ、チープ･チケット、ホテル部門にはラマダやハワード･ジョンソン、デイズ･イン、レンタカー部門にはエイビスとバジットがそれぞれ含まれる。センダントの先週末の株価は45セント高の20.09ドルで引けている。【了】