男性アルバイトは、「ほぼウイスキー」のハイボールを女性に提供したと主張していた(画像はイメージ)

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居酒屋チェーン「磯丸水産」でアルバイトをしている男性が、勤務中に通常よりもウイスキーの量を多くしたハイボールを故意に提供し、女性客を「KO」したなどとツイッターで呟いたことが物議を醸している。

一方、磯丸水産側の広報担当者は2018年2月14日、J-CASTニュースの取材に対し、アルバイト店員がツイートした上記の行動について、「事実は確認できておりません」と回答した。

「ほぼウイスキー状態のハイボール」

問題のツイートは、磯丸水産の三軒茶屋店(東京・世田谷区)でアルバイト勤務をしている男性が2月8日未明に投稿したものだ。

この男性は投稿で、勤務中に男女2人組が来店したとして、男性客はアルコール飲料を多く注文しながら「ほろ酔い状態になってきた女口説いてた」(原文ママ)と報告。その上で、

「俺がほぼウイスキー状態のハイボール出して女KOさせてやった」

とツイート。つまり、アルコール度数を濃くした酒を提供し、女性客を故意に酔わせたなどと自ら伝えたのだ。

投稿の末尾では、男性客に向けて「俺に感謝しろ」ともつづっている。本人としては、酒席で女性を口説いていた男性客を後押ししたつもりらしい。

アルバイト店員による上記のツイートに対して、ネット上では「性暴力を促す行動だ」などと問題視する意見が相次ぐことに。投稿のリプライ(返信)欄などには、

「最低ですね...ご自分が何されたかわかってますか?」
「危険すぎる。それで急性アル中にでもなったりしたらどうするの?」
「店員として最低だし、レイプを助長している。その女性だって自分のペースを守って飲んでいただろうに」

といったコメントが相次ぎ、いわゆる炎上状態となった。

磯丸水産「社内教育を徹底して参ります」

問題の投稿は14日朝までに削除され、男性のアカウントもすでに非公開状態に設定が変更されている。しかし、ツイートの文面などを撮影したスクリーンショット画像などがネット上に出回っており、その内容は今でも確認できる状況だ。

アルバイト店員が投稿した今回のツイートについて、磯丸水産を運営するSFPホールディングス(東京都世田谷区)の広報担当者は14日夕、J-CASTニュースの取材に対し、

「社内調査の結果、女性のお客様は『ハイボール濃い目』を3杯ご注文されていますが、当該店員が社内基準を逸脱し、極端にアルコール濃度の高い商品を提供したとの事実は確認できておりません」

と回答。その上で、「お客様から『濃過ぎる』などのクレームは一切なく、退店時にも『ご馳走様』とのお声掛けとともに、穏やかに帰られていることが確認できております」とも付け加えた。

ただ、問題のツイートを投稿したアルバイト店員については、

「犯罪行為の手助けとも受け止められかねない、誇張した不適切な表現で情報発信したことについては誠に遺憾であり、社内ルールに則って厳正に処分致します」

とした。

なお今回の騒動を受けて、同社の広報担当者は「今後同様の問題が生じないよう、アルバイト店員も含め、社内教育を徹底して参ります」ともコメントしていた。