作新学院vs早稲田実業
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「初回の入りがテーマ」昨日の試合後、作新学院の添田 真聖主将の言葉。
その「初回」に作新学院がうまく入ることができた。1番の相原 光星から3連打でいきなり先制すると、5番の添田の適時中前打、さらに石戸 智也にも一発が飛び出すなど初回に4得点。テーマだった初回の入りはうまくいった形になる。その作新学院の強さを一番近くで感じていたのが関東大会からキャッチャーとして出場している、野村 大樹だ。「狙った球じゃなくても甘い球はヒットにしてきます。今まで対戦した中でも一番良い打線だと思います」
対する早稲田実業は2回に9番・野田 優人の2点適時打で作新学院を追いかける。この日野田は4安打の活躍。9番としてしぶといバッティングを見せ、チームには欠かせない存在として役割を果たした。
小刻みに点数を重ね、作新学院は8回までに5点のリードを広げていたが、早稲田実業・清宮 幸太郎が黙っていなかった。2球目の133キロストレートを完璧にとらえると、打球は木がなければ場外弾という一発を放つ。これで公式戦では5戦連発だ。清宮は「(5戦連発というのは)気にしてなかったので、びっくりです。結果がしっかり出てるので、好調は維持できてるということだと思います」と話した。この日は4打数1安打に終わった清宮について早稲田実業の和泉監督は「何も心配してない」と一言。
しかし清宮の95号が飛び出すも、そのまま8対4で作新学院が逃げ切った。
この試合の主役は清宮でも野村でもなかった。5安打の大活躍を見せた作新学院の添田 真聖主将だ。もともと2番打者として出場していたが、関東大会では5番に座る。昨日「自分が打てなかったので5番に下がりました。何番でもやりますが、本当は悔しい5番です」と語った添田。春季県大会、練習試合と不調だったのが、関東大会からは本来の力を発揮し始めた。試合後は「基本のセンター返しを意識してます。打ててるのはたまたまです」と謙虚な姿勢を見せる。
主将としての意気込みを聞くと「関東のベスト4まで行ってしまうと自分達よりも実力が上ですし、そういうチームと戦えることに感謝。楽しみたいという気持ちもあります」と話す添田。
次戦は東海大相模との対決。自分たちの野球ができるのか、どこまで通じるのか。ハイレベルな戦いに期待したい。
(取材・写真=編集部)
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