ミレニアム世代の東海大相模・森下 翔太が輝きを放つ!この日4安打の活躍を見せた森下 翔太(2年)

 試合は初回に決まってしまった。先攻、東海大相模先頭の小松 勇輝は凡退するが、後続が止まらない。2番山田 拓也の内野安打を口火にチャンスを作ると、4番の森下 翔太が左前へ適時打。死球が続きランナーをためると横田 翔、秋田 稜吾に適時打が飛び出す。打者一巡の猛攻でいきなり7点を奪い試合を決定づけた。

 東海大相模の流れは止まらない。2回に3点を追加した東海大相模は3回、3番黒澤 昂希が打った瞬間入るとわかるような打球をレフトスタンドに突き刺すなど3得点。

 千葉敬愛は3回に岡本 祐汰、日下部 颯汰の連続安打で得点圏にランナーを置くと、4番の小儀 龍が2点中前適時打を放ち、2点を返すが反撃もここまで。東海大相模が14対2で千葉敬愛を下し、準決勝進出を果たした。

 この試合で最も輝きを放ったのが「ミレニアム世代」の森下 翔太。この日の打席は左前、三塁線を破る二塁打、中前、そして4打席目はセンターの頭を超す三塁打。4安打の大活躍だ。現在高校通算22本塁打。しかし森下はホームランに重きを置いていない。「ホームランはあんまり意識してないです。ホームランより勝ちに重きを置いているんで」と淡々と話す。

 1年生から4番に座る森下。2年生になり意識が変わった。「1年生の時はがつがつ自分だけでやっている感じだったんですけど、2年生になり後輩もできて、チームのためにというのを一番に、3年生が最後の大会なので3年生を勝たせるという気持ちをもってやっています」。自分が凡退しても、チームを鼓舞する声をかける。自分だけの世界にならないようになった。

 4番ということは意識しているか?との問いに「4番という意識ではなく、4番目のバッターとしてランナーを返すことが役目だと思っています。4番という意識はしていないです」とここも冷静だ。同じく森下の同級生に対しても意識はしていないと話したが「同学年には負けないという気持ちはあります」とここは譲らない。

「今年のセンバツは大阪同士の対戦となった。この関東大会は横浜と“神奈川対決”にしたいです」と語った森下。強豪校を倒し、決勝で横浜と対決できるのか。次戦は22日に健大高崎と山梨学院の勝者と対戦する。

(取材・写真=編集部)

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