いきなり木更津総合vs東海大浦安!今年もシード獲得へ向けて初戦から目が離せない!【春季千葉大会展望】
4月22日から開幕する第70回春季千葉県高校野球大会。夏のシード権を獲得できるのは16校のみ。今年も各ブロックで好カードを多く実現している。そんな今大会の見どころを紹介していきたい。
峯村貴希(木更津総合)千葉英和・中央学院ブロック
強打が自慢の千葉英和は、成田国際と昨夏ベスト8の東京学館浦安の勝者と対戦。東京学館浦安には、制球力が高い左腕・谷澤 太朗など複数投手を擁しているのが強みで、今年も上位進出を狙えるチームとなってきた。成田国際はまとまった時の力強さが怖いチームだ。
注目なのが中央学院のブロック。このブロックではいきなり昨夏甲子園ベスト8の木更津総合が強豪・東海大浦安と激突。その勝者は中央学院と対戦する。この3チームうち2チームがノーシードに回ることになることになり、とても恐ろしいブロックだ。中央学院は、エース・大谷 拓海が投打の中心。昨秋、課題となった守備力を強化し、この春も関東を目指していきたい。
木更津総合は、1年生から経験を積んできた峯村 貴希、山下 輝が最上級生を迎え、一冬超えて、全体的な戦力に厚みが出てきた。対する東海大浦安は右サイドの山本 隼輔は完成度の高さが光る。さらに打っても本塁打を打つ長打力があり、ほかにも長打力がある選手が揃っている。そのため激しい打ち合いが期待できそうだ。このブロックは今年の千葉を占ううえで、見逃せないブロックとなりそうだ。
同ブロックでは昨秋ベスト16入りを果たした暁星国際や、地区予選で流通経済大柏を破っている市立柏など好チームが揃っている。
習志野・千葉敬愛ブロック
習志野はいきなり全員野球で勝負する佐倉vs市立船橋の勝者と対戦。習志野は右の強打者・吉野 海都、走攻守三拍子揃った二塁手・小安 泰雅といったタレント揃い。さらに投手陣では石川 水都、2年生右腕・古谷 拓郎など投手層の厚さは県内トップクラスで、関東大会を狙える布陣となった。市立船橋は、昨夏準優勝メンバーであり、140キロを超える速球を投げ込む渕上 泰樹、俊足巧打の草野 里葵など投打に逸材が揃う。同ブロックには八千代松陰、好左腕・染谷 康友擁する千葉商大付が登場。息が抜けないブロックとなった。
昨秋ベスト8の千葉敬愛は打ち勝つ野球で県大会まで勝ち上がった船橋芝山と近年、力をつけてきている幕張総合の勝者と対戦する。同ブロックには千葉黎明、多古とどこが勝ち上がってもおかしくないチームが登場している。
金久保優斗(東海大市原望洋)柏南・検見川ブロック
昨秋ベスト4で打撃力の高さが自慢の柏南は、敬愛学園と県立船橋の勝者と対戦。また同ブロックでは加圧トレ・食トレで肉体改造に励んできた千葉明徳は伝統校・銚子商と対戦する。千葉明徳のエース・伊藤陸人は右の大型サイドハンド、またリードする菅井 紀美靖も今大会注目の捕手。自慢の強打と強肩を披露していきたい。銚子商は、中学時代、U-15代表経験のある宮内 竜志は一冬超えてどこまでレベルアップしているか注目だ。
検見川ブロックを目に移すと、志学館、四街道など実力校が多く揃い、どこが勝ち進んでもおかしくない。
専大松戸・東海大市原望洋ブロック
昨秋ベスト4の専大松戸は、千葉経大附と磯辺の勝者と対戦。千葉経大附の注目は、エースの菅野雄太郎。恵まれた体格から投げ込む140キロを超えるは威力十分で、切れ味鋭いスライダーも魅力で、今大会注目の右腕だ。専大松戸は投打の総合力の高さは県内トップクラス。エースの川上 鳳之の速球の最速は140キロを超え、プロからも注目される速球派右腕。今年は球速、制球力、変化球の精度含めて成長した姿を見せることができるか。同ブロックには、東京学館船橋、日体大柏など実力校が揃ったブロックとなった。
選抜出場の東海大市原望洋は、大多喜と東金の勝者と対戦。まだエース・金久保 優斗に頼りすぎるところがある。金久保に頼らないチーム作りをすることが、3年ぶりの夏の甲子園出場のカギとなる。同ブロックでは、総合力が高い成田、投手力が高い西武台千葉も躍進に期待がかかる。
今年もシード権をめぐって激しい戦いが繰り広げられることとなった。多くの試合で手に汗握る熱戦を見せてくれることを期待したい。
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