世界を代表する超一流選手でも、規律を守らなければこのような扱いをされる…ユヴェントスDFレオナルド・ボヌッチの表情に、トッププレーヤーたちは気を引き締めたのではないだろうか。

ボヌッチは17日のセリエA・パレルモ戦で、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の采配に異議を唱えて指揮官と口論した。激しいやり取りがテレビカメラに映し出されたうえ、ボヌッチは試合終了後にサポーターへのあいさつもせず、一目散にロッカールームへ。指揮官との“ケンカ”を続けたと言われている。

この事態を受け、アッレグリ監督はボヌッチを処分すると決定。22日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグのポルト戦で、ボヌッチをメンバーから外し、スタンド観戦を命じた。

そして迎えたポルト戦。ボヌッチは、ジュゼッペ・マロッタCEOやパヴェル・ネドヴェド副会長らとスタンドから試合を観戦した。ただし、クラブ首脳陣たちと並んでではなく、一人だけ少し離れたところに置かれた椅子に座って…。


そのあまりの切ない表情に、インターネット上では「スタンドにすらボヌッチの居場所はないのか!」「友達がサッカーしているのに自分だけお母さんにさせてもらえなかったら…」と大騒ぎ。


だがもちろん、ボヌッチのチームへの想いは変わらない。ユヴェントスが2点目を奪った際には、まるでサポーターのように大喜びしている。


先ほどの写真の様子から、ボヌッチの孤立を指摘する声も上がったようだが、この喜びぶりを見る限りは心配なさそうだ。


ちなみに、アッレグリ監督はボヌッチと口論した自分も罰するべきだとし、チャリティーに寄付する形で“罰金”を払うと明かしている。なお、2-0で勝利したポルト戦で得点を挙げたのは、アッレグリ監督が途中出場させたマルコ・ピアツァとダニエウ・アウベスだった。