19日、テレビ朝日「ワールドデンジャーインタビュー」では、数々の世界タイトルを獲得した元プロボクサー・マイク・タイソンのインタビューを放送。お笑い芸人・ジョイマン高木晋哉が、俳優ブラッド・ピットとの確執や、耳噛み事件などタイソンのタブーに迫った。

高木がラスベガスにあるタイソンの豪邸を訪ねると、肩を組み、さっそく耳を噛むふりをしておどけてみせたタイソン。自宅内にある、ベルトやトロフィー、別邸で飼っている鳩を見せるなど、ご機嫌な様子だったが、高木はタイソンに禁断の質問をしなければならない。

タイソンは、1988年に女優のロビン・ギブンスと結婚するも、わずか1年で離婚。ロビンは、ブラッド・ピットと不倫関係にあったと言われている。高木が彼の写真を見せると、タイソンは「ブラッド・ピット」と一言発すると苦笑い。「彼も素晴らしい役者だ。レジェンド・オブ・フォールでオスカー賞受賞は驚いた」と話すも、高木が質問を続けると「何を言って欲しいんだ?」と不機嫌モードに。それでも質問を続けようとした高木に、コーディネーターから日本語でストップがかかった。

さらに、初めてチャンピオンになった時のことを「持っているものは全部投げ出した」などと振り返ったタイソン。最も高額なファイトマネーを30億と明かすと、「仕事がなくなってきている」という高木の相談には「諦めないこと。死んでもないし叩き潰された訳でもない」とエールを送った。

さらに「この家を買ってずっとお金がなく、15年間破産していた。子供がいたから頑張れた。間違った人から離れること。正しい人といることが大事。大物になると権力を手に入れる。権力が人を狂わせるんだ」と自身の過去を顧みるかのように語り始めたタイソンは、「20歳の時に成功したから、まだ幼い子供だった。若い時は裸の女性とパーティーして楽しんでいたよ」と大笑い。

現役時代の話題になると、一番強かった相手を「マイケル・スピンクス」と答え、心に残ってる試合については「負けたホリフィールド戦、ダグラス戦、ルイス戦」という。日本で戦い、まさかのKO負けを喫したダグラス戦については「ダグラスはラッキーだった」と切り出すと、「試合のためにトレーニングをしなかった。簡単に勝てると思った」とアッサリ。

1997年6月、世界王座戦でイベンダー・ホリフィールドの右耳をかみちぎった行為に話が及ぶと、タイソンは「怒りすぎた」と告白。「彼が頭突きをしてきた。俺の瞼を切ったから怒った」と説明すると、耳を噛んだ理由は「そこに耳があったから」などと答えた。