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簡単に組み立てられるRaspberry Piを使った小型PCキット「Kano」は、ゲームをプレイしていけばプログラムを組むことができ、大人から子どもまで「どうやってコンピューターが動いているのか」という仕組みを学習することができます。そんなKanoのコンセプトを受け継いだ「ピクセル」「カメラ」「スピーカー」の3つの組み立てキットが登場しました。

Kano | The educational computer and coding kit for all ages | Kano.me

https://kano.me/

Kanoのハードウェア組み立てキットについては、以下のムービーを見るとよくわかります。

画面の中央に差し出された3つの箱が新たに登場したハードウェア組み立てキット。



黄色い箱を開けると、中にはカメラを組み立てるためのパーツや……



説明書が入っています。



説明書を見れば簡単に組み立て可能。



完成したカメラはこんな感じのオモチャのような代物ですが、付属のゲームをプレイしながらプログラミングしていくことで、本当に写真を撮影できるようになります。



カメラを動かすプログラムを完成させた後も、写真の色合いを変えるフィルターや万華鏡風に編集するアプリを作成可能。



アプリを作るなどプログラム作りを達成するごとに経験値がもらえるので、ゲーム感覚でプログラミングが理解できるわけです。



次は付属のセンサーをセット。



すると手をかざすだけでシャッターが切れるようになりました。



動体検知センサーが動かせるようになれば、留守中のペットを撮影する自動カメラとして使えるようになるなど、アイデア次第で使い方はさまざま。



赤い箱はピクセルキット。



同じく説明書を見ながら組み立てていきます。



16×8マスのピクセルディスプレイが完成したら、ゲーム感覚で「どこを何色に光らせるか」というプログラムを組んでいきます。



天気に合わせてイラストを表示したり……



気温を表示したりできるようになりました。



ジャイロセンサーを取り付ければ、ディスプレイの傾きに合わせて光を移動させるといった使い方も可能。



青い箱はスピーカーキット。



組み立てたら「『0.5秒』ごとに『スピーカー』から『ドラムマシン』の『バスドラム』を再生」というプログラムを作成。すると「ズン・ズン・ズン」というリズムを刻み始めました。



サンプラーモジュールもあり、ボタンを押して音を再生することもできます。



また、カメラと同じ「動くものに反応するセンサー」を付ければ、手の動きに合わせて音を鳴らす楽器「テルミン」を作ることができました。サンプラーモジュールと併用して両手で音楽を演奏できるようになっています。



子どもが扉を開けると、けたたましいアラームのような音が鳴り響きました。



アラームの正体は3つの組み立てキットを連動させて構築した「セキュリティシステム」でした。



このように複数の組み立てキットを組み合わせれば、スポーツのゴールや得点を表示する「スポーツ・ティッカー」や……



アポロが月面に着陸する様子でも伝えていそうな音声を再生する「宇宙ステーション・ラジオ」



人の話し声に合わせて表情を変える「トーキング・フェイス」



スピーカーに話しかけると声色が変わる「ボイスチェンジャー」



手をたたくとシャッターを切る「クラップ・ゼン・スナップ」など、アイデアを形にして動かせる組み立てキットとなっています。



なお、KanoはKickstarterで製品化を目指して出資を募集しているところで、すでに目標出資額の50万ドル(約5000万円)をクリアしています。同プロジェクトでは、99ドル(約1万円)の出資で「ピクセル」「カメラ」「スピーカー」のキットどれか1つをゲット可能。249ドル(約2万5000円)を出資すれば先着2000人で3つの組み立てキット全部をゲットできます。また、499ドル(約5万円)の出資では3つのキットに「コンピューター」「スクリーン」のキットを加えたマスターキットが手に入ります。



製品の発送時期は99ドルのプランが2017年5月、249ドルのプランが2017年1月、499ドルのプランが2017年11月の予定で、日本への発送には別途20ドル(約2000円)〜50ドル(約5000円)の送料が必要です。出資の締め切りは2016年10月28日(金)の午前0時となっています。

Creative computing for all by Kano - Kickstarter

https://www.kickstarter.com/projects/alexklein/creative-computing-for-all/