22日、いよいよ日本男子バスケットの統一プロリーグ、Bリーグが開幕し、僕も見に行ってきました。各地のチケットの売れ行きは好調なようです。バスケットは野球やサッカーに比べると演出が派手ですし、選手との距離が近く、一度見に行くときっと惹きつけられると思います。

ただ、厳しいことを言わせてもらうと、これはスタートに過ぎません。そしてすぐに試練に立たされることでしょう。人気が定着できるかどうかというテストがやってくるからです。

サッカーの場合はJリーグがスタートし、1996年アトランタ五輪、1998年フランスワールドカップと世界の扉をこじ開けたことで、人気を維持することが出来ました。

ところがバスケットは女子こそ五輪に出場しましたが、男子はリオへの切符を手にすることが出来ませんでした。2020年には東京五輪を控えているのに、このままだと出場はかないません。出場のためには今後の国際試合に勝ってランクを上げる必要があるのです。

また成績をあげていくこと以外にも必要なことはたくさんあります。

田臥勇太選手を継ぐ日本人のスター選手がほしいところです。また外国の有名選手がプレーすればさらに注目度は上がるでしょう。Jリーグのときは三浦知良選手ことカズさんや、ラモス瑠偉さんが大活躍しましたし、ワールドカップで活躍する選手が来ました。

さらに選手のプロ意識が高くなることも必要でしょう。プロですからチケットを買ってもらえるようにならなければいけない。そのために知名度が必要となりますし、どこに行っても顔を覚えられているので、行動も変わります。その「人から見られている」という感覚こそプロとしては大切で、それを高めていかなければいけないのです。

と、厳しいことばかり書きましたが、僕はBリーグにJリーグ開幕のころのような人気が出てほしいと、切に願っています。実際にバスケットのほうがJリーグより人気になっている地域もあると聞きました。確かに体育館の一体感はすごいので、人気は上がるのではないかと思います。

そうやってバスケットの人気が出てくると、サッカーはもっと危機感を持ってJリーグに取り組めるのではないでしょうか。サッカーだけではなく、バスケットより一足先にプロ化したフットサルも、さらに進歩できるでしょう。こういうライバルがいてこそ、切磋琢磨できます。

ぜひBリーグにはJリーグを脅かす存在になってほしい。そしてお互いに日本のスポーツ界を盛り上げていきましょう!